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カースト上位男子、峯岸くんが漏らした話

峯岸視点です。


おはようございます


今まで名前しか出てこなかったから......

もしかして苗字だけですかね?


かもしれないので、自己紹介からやらせていただきます。


僕の名前は峯岸 文麿(ふみまろ)です。

よろしくお願いします。


今僕たちは、カラオケに向かっている途中です。


僕たちのクラスの部活をやっている人以外は、だいたい参加するみたいです。


「メガネ陰キャこなかったなぁ?」


「いやぁ〜、そもそも誘ってねぇだろ?」


「あ?そうだっけ?陰キャすぎて気づかなかったわぁ〜」


(あざみ)三森(さんもり)が如月くんのことを悪く言っている。


「おい、マジでやめろよ。」


これ以上ひどくなる前に抑える。


「えぇ〜! 陰キャ庇うとかぁ〜!

(ふみ)くん、ちょー優しいじゃーん?」


え? そうかな?

俺?もしかしていけちゃってる感じ?

...おちつけ俺。


カラオケ店につき、時間を決め、部屋に入る。


僕が、如月くんを庇うのは理由がある。



そう、あれは確か、1年の4月。


チーッス。


俺の名前は峯岸 文麿。

よろしくぅ〜


早速だが、めっちゃ可愛い子が

同じクラスにいたぜ!


名前は金子 ユイちゃんか!

いい名前じゃん?


その日から俺はクラスと学年内での地位を築きながら、積極的にアピっていった。


ユイちゃんは、モテモテだった。


いいねぇ〜俺の彼女はそうじゃなきゃ、つとまらないからな!


全員振っているところから考えると、おそらく俺に気があると見た!


そう思い、5月下旬、俺はユイちゃんに告白した


結果......






振られた。



なぜだ! なんで俺が振られなきゃいけないんだ!

俺はイケメンだし、コミュニケーション力もあるし、まだ、中間テストになってないから証明はできないが、頭もいい。


この俺が! 彼女にしてやろうと言ってるのに振りやがって!

なんでだ!


と思っていたが、理由はすぐにわかった。


いつもはユイちゃんに夢中で気づかなかったが、

ユイちゃんの隣には、冴えない前髪メガネがいる。


あいつだ......


そう確信した俺は、すぐに行動を開始する。


まずカースト上位な俺は、男女共に友達が多い。


友達に声をかけ、前髪メガネにいじめを仕掛けるように言った。


本格的な実行は6月中旬。

その前は、

陰口などで、じわじわ(なぶ)ってやるよ。


前髪メガネを(ねた)んでるやつは結構いて、そのせいで奴は友達がいない。


これは楽しみになりそうだ。


だが、5月30日

ユイちゃんに呼び出された

しかも放課後の屋上。


これはあれだろ?

あの時は緊張しちゃだってやつだろ?

びっくりしちゃったってやつだろ?


告白だろ?


そう思いテンション爆上げの状態で屋上に行った

ユイちゃんは屋上の奥の方にいた。

俺は駆け足で近寄る。


「やっほーユイちゃ「あなた、ハルトのことをいじめようとしてるでしょ?」


!?


びっくりした。

思わず足が止まった。


「そ、そんなこ「あなたの話なんて信じないわ。

でも、これ以上ハルトに危害を加えようとしたら......」


ツカツカと美しい歩き姿で近づいてきて...


「あなたを...ころす。」


そのままツカツカと美しく帰っていった。


が、俺は、ころすと、言われた瞬間から、ピクリとも動けなくなった。


凍りつくような殺気が、身体に纏わり付いている。


俺は、


漏らしてしまった。


首吊り自殺に限らないかもしれないが、

人は死ぬと、尿や便が体外に出るらしい。

理由はわからないが、


今、まさにそんな感じだった。


俺は



確実に死んだ。



そう錯覚するほどの殺気。


い、今すぐイジメをやめさせなければ......っっっ


俺はもう死にたくない。


次の日、急いでいじめの件を撤回した。

だが、陰口は、定着してしまった。

完全に止めることができなかった。



その日から、僕は殺されないために、如月くんの悪口がヒートアップしそうになったら止めている。


カラオケの歌を聴きながら思う。

如月くんにユイさんを惚れさせるような魅力があるとは思えな「どしたの? 次デュエットしよ?」


サラが上目遣いでおねだりしてきた。

サラは横井山の名前だ。

横井山さら。


「おっけぇ〜!俺たちの美声で魅了してやろうぜ!!」


今日も峯岸は調子にのる。


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