フジタメグミの尾行
再びメグミ視点です
如月くんのことを調査しようと思った私は今日如月くんを尾行することにした。
今日はユイちゃんとは帰らずに本屋に行くらしい。
「今日クラスのみんなでカラオケいこーぜぇ」
「「うぇーい」」
と、クラスは盛り上がっている。
「メグミちゃんもぉ〜、カラオケどう?」
私にダルい口調で話しかけてきたのは
横井山さん。
清楚系で何もしなくてもかわいいユイとは逆で。
横井山さんは、メイクしたり、ぶりっ子を演じたり、制服を着崩したりして、かわいいを作っている。ギャル系。
ユイと横井山さんは人気ツートップだ。
「今日はいいかな。誘ってくれてありがと。」
今日は尾行すると決めているので波風が立たないように断る。
結局、8割くらいの生徒が参加するみたい。
如月くんは、誘われてもない。
クラスのみんなでって言ってたのに。
私はあんまり横井山さんや薊くんのことは好きじゃない。
ユイの想い人に対して悪口を言うような奴はどうしても好きになれない。
放課後。
いよいよだ。
尾行開始だ。初めてだから緊張するな。
初めはウキウキしていたが、如月くんは立ち読みを始めてしまい。
だんだん飽きてきた。
結構粘ったが、6時25分で根負けした。
駅に向かって歩いていると不良に絡まれている、男子がいた。
どうやらカツアゲされているようだ。
男子はオロオロしていて、不良はより凄み、脅しているようだった。
私では何もできそうにないので、
警察に連絡して、早く来て! と隠れて祈っていたら。
如月くんが歩いてきた。
そして如月くんはスマホを持ちながらカツアゲしている様子をガン見していた。
何してるんだろう?
てゆうか、ユイちゃんも如月くんも、なんでそんなにガン見するの?
と、思っていると、
如月くんも巻き込まれた。
そんなに見てたら誰でも気になるよ!
何してんの!?
如月くんも困惑している感じだった。
そんな表情にイラついたのか、不良の1人が如月くんを殴ろうとした。
殴ろうとしたが、
倒れているのは不良の4人だった。
理解が追いつかない私は、不良の1人は「そうだそうだ」としか言ってなかったのに、
割とボコボコにされていたように思う。
かわいそう......
とか考えていた。
本来ならば如月くんの強さに驚くべきところだった。
最初にカツアゲされていた男子もビックリしている。
そして如月くんは、メガネを取りながら空を仰いだ。
そして....メガネをとった時に前髪が浮き。
その前髪が目を隠す一瞬。
如月くんの素顔を見てしまった。
暗かったし、一瞬だったから微妙だけど、かなりのイケメンだったように思う。
なるほどっ
なるほどね。 ユイちゃんは知ってたわけかぁ〜
だから惚れちゃったのかぁ〜
あとで如月くんの写真見せてもらお!
と思いながら最初にカツアゲされていた、男子の元へ寄っていく。
如月くんは走って帰ってしまった。
駆け寄ってわかったことだけど、カツアゲされてたのは、同じクラスの相川くんだった。