金子ユイの友達
金子ユイの友達の視点です。
私は藤田恵。
今、荘司高校の2年生よろしくね。
恋バナが好きな普通の高校生。
私は1年生の頃、金子ユイちゃんと同じクラスだった。
体育の時間の体力テストで、ペアを組んだことをキッカケに仲良くなった。
ユイちゃんは、綺麗で、頭も良くて、運動神経もいい。
そんなユイちゃんは、当然のようにモテた。
1年生の4月から6月までの間にかなりの人数に告白されたらしい。
女の私から見てもユイちゃんは素敵だった。
でも、全員振ったらしい。
なんでかなぁと思っていた。
直接聞ければよかったんだけど、そこまで深い仲にはなってないので聞きづらい。
と、思っていたけど理由はすぐにわかった。
教室を移動するときや、トイレに行く時などで、
廊下を歩いている時、特定の男子とすれ違うとその男子の方を見る。
そりゃもうすごい見る!!
こういうのってさ、普通チラ見じゃない?
好きな人が横を通ったらチラ見でしょ?
なのにガン見なわけ。
ピーーンときたね!ピーーンって
しかもすごい恋する乙女の顔になってるし。
顔赤いな。
か、かわいいじゃん? 知ってたけどさ。
でもその男子があんまり冴えてる感じがしない。
でも登下校いっしょにしてるらしいし。
最近まで昼休みも一緒だった。
聞いてみたら幼馴染らしい。
ふぅん..........なるほど? そういう感じね?
食堂で昼食をとっている時、満を持して聞いてみた。
「ユイちゃんってさ!あの前髪が長い男の子!
う〜ん......如月くん!のこと好きなの?」
恋バナが好きな私はテンションが上がる。
「ちょっとめぐみぃ、テンション上げすぎ。
そんなの聞かなくてもわかるでしょ?」
私たちの友達クール系美女倉田さんが言う。
倉田さんもちょっとニヤニヤしてる。
「えぇ好きよ。結婚したいわ。
でもまさかバレているとは思わなかったわね。」
おぉぉぅ? 結婚? ぶっちゃけすぎじゃない?
予想外の言葉に混乱していると
「ヘェ〜。じゃあユイは彼のこと愛してるんだぁ?」
倉田さんがニヤニヤしながら切り込む。
すごいな倉田さん。
私にテンション上がりすぎとか言ってたけど
実は倉田さんが一番気になってたんじゃ?
「当たり前じゃない。
彼に一生を捧げる覚悟があるわ。
あ、間違えた捧げたいわ。」
などと言っているが、私は如月くんのことをよく知らない。
どうやら友達がいないらしい。
そのことをユイちゃんはすごく気にしていた。
ユイちゃんと私たちは、如月くんをイジメようという動きを察知して、止めることができた。
でも無視や陰口を止めることはできなかった。
そのことをユイちゃんは気にしていた。
そして2年に進級し、如月くんと同じクラスになった。
ユイちゃんや倉田さんは別のクラス。
でも私は他にも友達がいるから、なんとかなると思う。
せっかく如月くんと同じクラスになったことだし、如月くんの何がユイちゃんを魅了したのか
すこし調査してみようかな!!