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私はレティ  作者: 喜多蔵子
22/29

22  階段から落ちたそうです

ラストスパート。そして短いです。

 クラスに入ると諜報部員(別名オノリア隊)が部下に(クラスの某男爵令息、某男爵令嬢、某子爵令息、某子爵令嬢)命じて情報収集を終えていた。

 何でも昨日放課後中央階段を降りようとしたメアリー嬢が、背中に気配を感じて振り返ろうとすると、突然誰かに突き落とされたそうだ。メアリー嬢は現在学園の保健室にて療養中。犯人については何も情報がなく不明。ただ、階段の上には女性もののハンカチが落ちていたとのこと。そのハンカチはメアリー嬢のものではなく犯人がおとしたものらしいとのこと。

 素晴らしい。噂を収集、精査するのは社交界の常識。見事。


「ちなみに確認。療養中って言ってたけど、中央階段を何段か落ちただけなら、軽症よね。」

「いえ、中央階段を上から下まで落ちたそうです。」

「え?」

「中央階段の一番上にハンカチが落ちていて、メアリー様は一番下で倒れているのをレナード様が発見したそうです。」

「「「「「え!え~~~」」」」」

クラスの叫び。



「中央階段を上から下。それ死んでない。」

「ちなみにメアリー様は足と腕にかすり傷だそうです。」

「中央階段って百段なかった。」

「何で一般科?そんなに頑丈なら騎士科でしょう。」

「いや騎士科でも骨折るよ。」

「何年前かわからないが騎士科の生徒が階段でやんちゃして両足折ったって聞いた。」

「もっと前は両腕ね。」

「更にその前は首ね。」

死んだ人いる。何でメアリー嬢がかすり傷······。本当に人?

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