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私はレティ  作者: 喜多蔵子
20/29

20  その後の顛末

 いつものサロンにて、昨日頂いたケーキを食しております。アンジェ様、クリス様、ロウィーナ先生、そしてユリア先生。あ、ユリア先生の侍女ですね。毒味お願いします。


「嬉しい。ここのケーキ、食べたかったの。」

 おっと、ユリア先生が食い付いてきた。

「レティお姉さま、実はこのお店の料理長、後宮で働いていた方なんです。自分の店を持つのが夢で念願のお店なんですよ。」

 それでユリア先生が今日ここにいるのね。男性王族と違って、女性王族はお忍びすら難しいから。

「それで理事長達とお忍びでお店に来ていたのですね。アンジェ様。」

「違う、違う。レティが恋人に襲われないように、後方にて護衛を······。冗談だ。クローディアに会いに行った帰りだな。護衛のひとりに列に並ばせていたんだよ。」

 護衛を店に並ばせる。護衛は護衛をしなくていいのか。

「クローディア様、お元気でしたか。」

「普通に元気。王立騎士団の訓練所で剣を振って遊んでいた。」

 クローディア様高潔です。



 アンジェ様がその後の店での顛末を教えてくださいました。

 何でも、また騒ぎだしたお客さんに対してルドルフ様が「平民が席を譲るのは当然だ。」と恫喝し、レナード様が「お前達と俺達は違う。」と馬鹿にしたそうだ。そのうち何とも間の抜けたメアリー嬢が「え~王子様がいるのに並ぶの~。」って言ったからさあ大変。周辺にいた二時間待ち行列の人から、店内にいた人から、通りの人から、ありとあらゆる人が騒ぎだして、殿下を囲んで····。殿下の隠れていた護衛が出てきて殿下に近付こうとするけど、人垣ができて近付けなくて、とうとう、殿下の安全が確保出来ないと思ったギルバート様が剣を振り回して、とりあえず一般人が軽症。お店の人が呼んだ王立騎士団のお陰で何とか事態は収まったけど···。

「お店、入れたんですか?」

「殿下は護衛に連れられて強制連行で王宮へ。他の三人とメアリー嬢は王立騎士団の詰所へ強制連行。」

「では、メアリー様は明日から普通に学園に来ますね。」

「無理ね。殿下を危険に曝したんだもの。今頃牢の中。」

アンジェ様楽しそう。

「男は貴族牢、女は一般牢。」

ロウィーナ先生なげやり~。って一般牢?

「メアリー様は男爵令嬢ですよね。何故に平民の入る一般牢に入っているんですか?」

「殿下を危険に曝した一番の犯人だから。もしかしたら敵国の暗殺者かも知れないってことになって、大罪人用の個室。」

 それ一番怖い牢屋ではありませんか。

「ちなみにレティお姉さまは、ちっとも、まったく、興味はないと思いますが、殿下は王妃様からお説教中です。だから多分二、三日学園に戻って来ないと思います。」

 申し訳ございませんでした。すっかり存在を忘れていました。

 ケーキを大変美味しそうに食べ終わったユリア先生は、満面の笑みで、

「ケーキのお礼をかねてお義姉様(王妃様)に更に数日引き留めてもらいましょう。」

 ユリア先生ありがとうございます。

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