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私はレティ  作者: 喜多蔵子
12/29

12  不愉快な事件ファイルNo.1

 あの日から私はメアリー嬢以外のクラスにいる全員に、常に複数人で行動することを徹底させました。できれば、男女混合グループを基本に。たまに授業の関係で男女別々になることもありますが、概ね、クラス全員一致団結(メアリー嬢以外です。)で行動しました。

 副産物として、男女混合グループは男女交際グループへ一部なり、新な縁が広がっていきました。


 しかし、事件はおこった。


 その日はオノリア嬢他三人令嬢で目の保養をかねて特進科にいる殿下を見に行くって言って教室をあとにしました。すぐあとにメアリー嬢がいなくなったことに気付けばよかったのですが、誰も彼女はいないものとして扱うため、その存在はクラス内では空気。誰も気付きませんでした。


 20分程してオノリア嬢達が教室に戻ってから特進科の廊下で起こったことを教えてくれました。なんとメアリー嬢が特進科の出入口のドア付近で見事に転けたそうです。オノリア嬢のいる場所から4メートル程離れていましたが、それは見事な転けぶりだったそうです。上品に扇で口元を隠してクスクス笑っていたら、出入口付近ということもあり殿下自らが彼女に手をかして、立たせたとのこと。『悔しい』と言っていました。


 でも、翌日学園内では『オノリア様がわざと足を引っ掻けてメアリー様を転けさせた』という噂が広まっていたのです。


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