三度目の正直。最強の魔獣・テュポーン
ギガ―スまでやられてしまったガイアは、最強の魔獣・テュポーンを生み出し、ゼウスに最終決戦を挑みます。……いやまあ、戦うのはテュポーンなんですけどね。
テュポーンは星に頭が届くほどの巨体を持っており、神々と同じく不老不死でした。さらには目と口から火を放ち、身体のいたるところから蛇が生えているという怪物。無限のスタミナを持ち、疲労することもありませんでした。
いざオリュンポスの神々と戦いになると、彼らは一致団結して撃退――しません。逃げます。動物に変身して、ゼウス以外はさっさと逃げます。
まあテュポーンのせいで地球は大炎上、宇宙まで荒されるという状態でしたので、神々にとっては前代未聞の危機だったわけですね。
さて一人残ったゼウスは、テュポーンと死闘を繰り広げます。この際、全宇宙が焼き尽くされたとか、地球が溶解するとかもう大変。ガイアさんも唖然としていたことでしょう。
両者の実力は拮抗していましたが、反撃に転じたテュポーンによりゼウスは武器を失い、洞窟に閉じ込められてしまいます。
それを知ったオリュンポスの神々は救出を実行。見事にゼウスを助け出し、テュポーンと再び激しい戦いを繰り広げます。
紆余曲折あって、ゼウスは戦いに勝利。テュポーンは山の下敷きになったとも、タルタロスに封じ込められたとも言われています。
これでようやく、ゼウスによる支配が確定しました。めでたしめでたし。