4話 ギルド紹介
「さて、飯も食ったし、館の案内する。ついてきてくれ」
「あ、うん」
戸惑いながらもついてくるファンプ。そろそろこのギルドのことを教えないといけないしな。
と言うわけでギルド紹介をざらっとする。
「あれは、何?」
「あれは、オートマタだな。…………これは学者が作ったんだろうな。…………しかし、何故学生なんだ?」
途中、学生服を着たオートマタに出会ったり。
「あ、もふもふだ…」
「ペンギンの人形か……。メテル辺りが作ったのかな?…………そして、なぜゴジ○の人形がある?というか作ったの誰だよ…」
動く人形に出会ったり。
「おっと危ない」
「ひゃ!?な、なに…?」
「罠だよ。さっき避けたからもう大丈夫だ。…………にしても、地味に嫌な悪戯だな。トリスタめ…………また手の込んだ罠を…」
墨を吹き付けてくる地味に嫌な悪戯を回避したり。
「あ、美味しそうなフルーツだー♪」
「迂闊に近付くなよ。ここは、メイカーチーム(生産チーム)の実験場だから、下手すると魔改造されたマンイータープラント辺りが襲ってくるぞ」
「…………ええー」
趣味の領域を越えて魔改造された変な植物を見たり。
「なんだろう…。何処からか歌が聞こえてくる」
「この楽器は、ギター…………。ああ、アイツが練習してるのか。ギター好きだなあいつ」
音楽を聴いたりと、案内するだけだというのになかなか退屈しなかった。
「さて、あらかた案内したと思うがどうだ?」
夕方になったので、俺達は食堂に戻った。ちょうどお腹も空いたしな。夕御飯は、唐揚げだった。なんの肉を使ってるのかは分からない。しかし、しっかり味付けがされており、臭みが無く、ほどほどに柔らかく作られた肉はうまいとしか言いようがなかった。これで、レモンとかあればいいのだが…………。
「…………悪くないかな」
素直なのかへりくだってんのかそんな返事を寄越してきた。
「そうか」
「……うん…。」
「それで、どうする?ここに住んでみるか?」
「…………それもいいわね」
どうにも反応が鈍いな…………。何かあるのだろうか?
「何か気になることがあるのか?」
「あるわ」
うん?なんだろうか?
「…………わからない?」
「ああ、全くだな」
今までのところで何かあっただろうか?
すると、溜め息をつかれた。
「それはね…………
なんでこんなにスキルレベルが高いのよ!?」
ああ、納得。