昼休みの弁当騒動
最初に読者の皆さん申し訳ありませんでした!実は作者が高校の期末テストで
1話も更新できず...
次からは書き溜めして投稿しようと思います。
それでは鈍デレ第5話スタートです♪
午前の授業が終わり昼休み...
俺はいつもの友達メンバー達と楽しく弁当を食べているはずなのだが...
今日は違う。妙に空気がピンと張り詰めている。主に四人のせいで。
それは数分前...
俺が購買から自分の飲み物とみんなで食べるお菓子を買って教室に戻り、いつものメンバーと合流した時の事...
「おーい、海斗〜、菓子買ってきたぞ」
「おい、お前これどういう空気なんだろうな?」
口元に笑みを浮かべながら俺に話しかける海斗。
「ん、この空気ってどんな空...」
喋りながら千佳、はるの、瑛美の方を見て、そこで俺は絶句した。
そこにはもう1人...そしてその海斗の言う"空気"を千佳、はるの、瑛美を巻き込んで作り出している元凶がいた。
「龍君は私と"2人で"お弁当を食べるの!
」
「何言ってるの!?龍一は私と食べるの!」
「2人とも違うよ!龍一君は私と食べるのよ!」
「龍一は私と食べたいってきっと思ってるよ!」
「ははっ、いや〜いつでもどこでも人気者ですね〜、龍一君は」
笑いながら言う海斗。
「は、はははは」
俺はそれに苦笑いで返すしかできない。
というか、最後!なぜお前だけ断定の意味になってるんだ!?
「おい、モテ男。そろそろ止めてきた方がいいんじゃねぇか?ヒートアップしまくってるぞ?あの四人」
まさにその通りだった。
四人は教室のど真ん中じゃないものの、下手したら教室だけでなく隣や、ひょっとすればこのE棟全体にまで響くようなバカでかい声で"俺が誰とお弁当を食べるのか"ということを争っていた。
「龍君は私と食べるのー!!」
大声で叫ぶ小喜。
少しは声を抑えて言ってくれ。恥ずかしいだろ。
「違〜う!!龍一は私と食べるの!!」
小喜と張り合うようにこちらもまた大声で叫び返す千佳。2人とも声を抑えてくれって。クラスの男子...だけじゃなく女子まで俺を睨んでるじゃないかよ...
「え〜‼︎龍一君は私とお弁当食べるんだよ〜‼︎」
小喜や千佳ほどではないが、精一杯の声を張り上げて瑛美が言う。
ちょっと〜お三方?そういうことは声を落としてやっていただけません?
この大声は何事かとE棟にいる一年生が見物しに来たじゃねぇかよ。
「りゅ、龍一は私とお弁当食べたいって絶対に思ってるよ‼︎ ぽっ...」
...あんた、断定の意味がグレードアップしてるよ‼︎それに自分で言っといて何で赤くなった頬に手を当てて恥ずかしがってんだよ‼︎もう俺にはお前らの行動(言動?)が理解出来ねぇよ‼︎
クラスどころか他の1年生も俺を睨んでるよ...終わったな、俺の平和な学園生活。
これ以上やらせてるとさらに誤解を生みかねないから止めに入る。
「はぁ、お前らは何を大声で争ってるんだよ...お前ら周りを見てみろよ。それと...
少しは俺の事を考えてやってくれ...」
今の俺の心からの心境だ。
「あ!龍君いたの〜?早くお弁当食べよう?...えっ?周り?」
話し込み過ぎて気付かなかったのか、俺を誘った後、周りを見回す小喜。
俺に気付いた他の3人も周りを見回す。
彼女達が見たものは、こちらを見る黒い感情のこもった視線。だかそれは1つとして彼女達4人には向いていなかった。
その視線を追うように体を動かし、黒い視線の先を見つめる。そこには他でもない先ほど彼女達が口論していた話題の中心にいた人物が立っていた。
「はぁ、分かったかい?4人とも。
これからは口論するにしても、時と場所、それと声のボリュームには気をつけてくれよ?」
俺が諭すように言うと
「「「「龍(一)君、ごめんね」」」」
4人同時に謝り、一斉に俯く。
うっ、これはこれで気まずいな...
ふと、俺は思い出したように4人に提案した。
「それと弁当の事なんだが...」
4人が一斉にこちらを向く。
「2人でと言わずにみんなで食べようよ。
小喜と仲良くなるのも含めて...な?」
「うん」
4人が一斉に頷く。
「ぼくはどうすればいいかな?」
海斗が俺に訪ねる。
「お前もに決まってるだろ、海斗」
「ありがとうな、龍一」
こうして昼休みの騒動は終わり、みんなで昼飯を食べ、楽しい昼休みを過ごした。
あとがき&トークコーナー
作者「またもやモテモテだねぇ龍一君? 今度はお弁当かぁ笑」
龍一「お前...もう一度殴っていいか?」
海斗「龍一!ちょいちょい」
作者「何故海斗がここに...?」
龍一「なるほど...そう言うことか」
作者「?????」
龍一「お前、本当は俺がうらやましいんだろ?小喜や千佳達とあんなことしてるから」
作者「なっ、てめぇ...俺の最強奥義を喰らいたいようだな...血祭りにしてやろう...」
気をためる作者‼︎
龍一「チッ、うるせぇんだよ中二病が」
高速で作者に詰め寄る龍一。
龍一「はぁっ‼︎」
ゴッ‼︎ものすごい音が響く。
作者「な...んだ...と」
あまりの衝撃に一言つぶやき意識を失う作者。龍一の渾身のボディブローが腹にクリティカルヒットしたのだ。
龍一「ふぅ、余計な手間かけさせるなよな...」
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