表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼくのひっこし  作者: 玲於奈
5/7

パキスタンから来た女の子

なし

授業も、

国語とか算数が

ごちゃごちゃで

みんなテーブルごとに

バラバラに教科をするんだけど

その日はさいしょに

みんなで日本語の挨拶を勉強した。


みんなが

あやしいイントネーションで


「おおはあよううごさいまあす」


と言ってくれて

本当ににうれしかった

ぼくの方をみて

わらってくれる子もいて

みんなとの距離がちかづいたかんじだった。


そして、その日

もう一つのうれしいできごと

ぼくにも友だちができた

パキスタンから来た女の子、ジーナ。


友だちになるきっかけ・・・

授業は、

テーブルごとに

グループになって

問題をとくんだけど

どうやらぼくは

年齢をおまけしてもらって

自分の年よりも幼いクラスに

いれてもらっているようだった。


18+7とか、23-9とかの

日本だったら2年生の問題がプリントにあった

ぼくのとなりの席だったジーナは

計算が苦手なようで

とってもこまってた

プリントを見つめたまま

固まっているジーナを見て

ぼくはやりかたを教えてあげた

そしたら

ぼくがその計算をすらすら解いたのに

すごく驚いてた

はじめて

ぼくが小学校で習ったひっ算が役にたった。


その後、

ぼくがだまっていることが

多かったけど

ジーナといっしょにお昼を食べた、

外でお話もした

お話っていっても

彼女が一方的に

話しているんだけどね

その一生懸命話すジーナは、

どうやら

ぼくより一つ下の3年生らしいけど

背がぼくより高くて

長い髪を一つに結んで

紺色の

両肩に紋章のついた

かっこいいブレザーを着て

白いタイツをはいていた

話すジーナに

時々適当にうなずきながら

ぼくはちょっとほこらしかった

なし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ