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ぼくのひっこし  作者: 玲於奈
4/7

KARATE

なし

ハドソンさんは、

はじめて

ぼくのせわをする日なので

だいぶ待ってくれたけど


「グッバイ」


って

夜の10時に帰っていった

ぼくは、ねる準備をして

鍵をしっかりかけて寝た。


朝起きて

リビングに行ったら

パパがキッチンに

座りながら寝てた

ぼくが目の前にきたら

ああ寝ちゃったという顔をしながら


「ごめん」


とぺこりと

謝った。


その後、

パパはだまって

青い箱をぼくにわたした。

開けてみたらサンドイッチが入ってた

みんなが小学校で持っていたのと

同じランチボックスだった


そのとなりの皿には

ぶかっこうなサンドイッチが

山盛りになってて

だまってぼくはそれを食べた


パパはほほえみながら

黙って

ぼくが懸命に食べるのを

しずかにみていた


ところが

しばらくして

ふとパパが時計を見た途端

急に大きなこえで


「大変だおくれるう」


パパはそういってあわてた


ああやっぱり

パパだなあ


とぼくは

あわててサンドイッチを

口にいれながらも

笑ってしまった。


昨日のハドソンさんと

帰った時と同じように

パパとバスに乗って学校へ行った。

門についたら、

昨日のママ先生が

パパに何か話していた

というか

おこってた

パパはひっしに

なんどもなんども

頭をさげていた


話が終わって、

なぜか先生と並んで歩いた。


教室にはいっておどろいた

かべにはたくさん

習字がはってあった。


一枚の半紙に

日とか大とかの習字が

8つくらい並んでいた。


ぼくがおもわず

笑っちゃったのは

水と書くつもりだったのか

水が「K」になっていた

そして、

すべての漢字の水が「K」となっていた。

あとはおおきな

新宿の航空写真、

富士山の絵。

生け花をしている着物を

着た女性の写真があった


真ん中には、

マテリアルアートって英語であって

折り紙とか、

剣道してる絵とか

空手か柔道の構えの切り紙が

ところせましと貼ってあった。

みんなが描いたんだろうね。


ママ先生がにやってわらって、

早口で何か言った。

僕には、


「前にみんなで描いたのを

 貼るのをわすれてたのよ」


って言ったような気がした。


その後、

先生の名前が

カリーって言うのを

ぼくは自分の耳で

はじめて聞き取って理解した。


なし

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