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幼馴染に恋をした  作者: さくま
幼馴染に恋をした
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幼馴染に恋をした―私の場合―

私の幼馴染はわかりやすい。彼には隠し事をしている時に隠していることを無意識に呟く癖がある。おまけに彼はその癖を自覚していない。


だから私が彼の隠し事の内容を当てると彼はいつも超能力者を見たように驚く。その時の彼がとても可愛くて、彼に癖を教えてあげないのは私の秘密だ。


最近の彼の隠し事は私にサプライズ告白しようとしていること。どうやらやっと私のことを好きだって自覚したらしい。


でも少し彼には呆れてしまう。私達の行動は彼氏彼女の行動そのものなのに。今まで私のことを好きだって自覚していなかったなんて少しショック。


いつものように彼と手を繋ぎながら下校して、私の家に彼が来て2人でお喋りを楽しみ、私の手料理を彼に振るまったんだけどその間も彼はずっと考え事をしているみたい。


こらこら。口から隠し事が出ているよ。そうそう。私に隠し事をするか考える前にサプライズ告白の内容を考えなよ。


あまりにもじれったくなったから私から聞いてみた。


「どうしたの?何か考え事をしているみたいだけど」


「うん。実は君に隠したいことがあるんだけどね。どうやって隠しとおせばいいのかわからないんだ」


君が私に隠し事なんて無理無理。だって君が私に隠し事を教えてくれるんだもん。


「もしかしてエッチな本の隠し場所のこと?それなら知っているから隠さなくてもいいよ」


ちょっとした彼に対する意趣返し。彼ったらエッチな本の隠し場所を私が知らないと思ってたみたい。彼がショックを受けているのがわかる。


「そのことじゃないよ。もっと重要なこと」


せっかく彼が私のことを好きだって自覚したのだ。このチャンスに彼に告白させてしまおう。思いついた計画に自然と頬が緩んでしまう。


「もしかして最近になって私のことを好きだって自覚してサプライズ告白しようとしていること?それなら大丈夫だよ。君が私のことを好きだっていってくれればずっと記憶に残るから」


君は私に一生隠し事は出来ないと思うよ。

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