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和乃国伝  作者: 小春
第一章 はじまり
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登場人物紹介

[登場人物紹介]*第一章に出てくる人達


大知先人おおとものさきひと 大知氏本家・連

主人公。大知連の氏族当主の嫡男。

大知氏嫡男として厳しく、温かく育てられている。幼き日より曽祖父の失脚や悪評などにより辛い状況だったが曽祖父・光村との出会いで己の進む道を決め突き進む。曽祖父である大知光村を深く敬愛し、慕っている。

 

性格は真面目で優しく芯が強い。おおらか。今の大知氏の実情を辛く感じている。

見た目と空気感が凡庸と思われるが、常に物事の先の先を読んでいる。他者の悪意を察する能力あり。素直なので一部の人間にたまに人誑しになる場合があるが本人には自覚が無い。


*大知氏は代々将軍として大王に仕える氏族であり、大王直属の親衛隊(近衛兵)を統括していた。曽祖父失脚の後、将軍の地位を失う事は無かったものの一将軍として大王より離れた位置にいる。



大知光村おおとものみつむら 大知氏本家かつての当主

先人の曽祖父にして六代の大王に仕えた大連。大王に忠誠を誓いすべてを手に入れ、すべてを引き受け、失った男。とある件により失脚し追放される。その後は三十年以上無為のままに生きていたが先人と出会い、道をつくる事とした。冷酷無比な大連で、【化物】と今なお語り継がれている。先人にのみ心を開く。本編より八年前死去。



大知巌おおとものいわお  大知氏本家・連

先人の父。祖父・光村の失脚後、大知氏の勢力を復活させようと目論む。若い時分は聡明で志があったが後を継いだ時氏族の責任をすべて背負わされ、変わってしまった。権力欲に取りつかれた哀れな人。服織吹とは若き日の友人。



大知佐手彦おおとものさてひこ  大知氏本家・連

巌の弟。先人の叔父。武勇に優れ、おおらかな性格。和乃国で将軍の地位にいるが兄同様内政に深く関われない。兄・巌とは違い大らかではあるが、氏族を治めることに向いていないとわかっているのであまり口を出さない。変わっていく兄に心を痛めるが止めることは出来ない。戦上手。女性に弱い。姉には頭が上がらない。先人に大知の家のこと、武術、策、将軍として生きることについて教える。先人にとってもう一人の父のような存在。先人がおおらかなのはこの人のおかげである。



大知咲おおとものさき  実家・大知氏 婚家・中氏

大知巌、佐手彦の姉。大知氏の総領姫。和乃国では女性が家と財産を継ぐので家の中でも力が大きい。弟で長男の巌が家を継ぐので一族をまとめやすくするため嫁ぐ。相手は神事を司る中氏。夫婦仲はとてもよい。見た目は優し気でおっとりしているようだが筋を通す芯の強い女性。先人の母のような存在。

祖父である光村と唯一対等に話せた女傑。正直この人が男性に生まれていればややこしいことが無かったのでは…と周囲の評価。弟達と共に先人を育てる。先人も頭が上がらないが、尊敬している。仲良し。嫁いでもちょくちょく顔を出し、先人を育てている。先人の出生にも関与。それはおいおい。


 

服織瀧はとりたき  服織氏本家・連

先人の友。服織連の本家嫡男。服織氏は大王、皇族の衣装を総括する織部司という部署の責任者(長)。現在は当主である父・吹が行っている。

何事にもそつが無く人当たりが良い外の顔を作っているが、本来の性格は懐に入れた者に対してのみ情に篤い。そうで無い者らには丁寧に皮肉を言うし表情も変えない。先人に対しては前者である。大体一緒にいる。器用で何でもこなす。天才型と自覚する天才。


 

服織吹はとりふき  服織氏本家・連

瀧の父。服織本家。皇族の衣装、装具を担当する織部司を統括する長。周囲から気楽なものよと揶揄されることもあるが、まるで気にしていない。大らか。

そこそこ官位があり、一族がそこそこ食べていければ問題ない。が家訓だと言っている。先人の父・巌とは若いころからの付き合いがある。現在は疎遠。実は強い。



綜 茉子そうばし  綜氏本家・臣(本人は大臣)

綜氏本家を治める大王の側近中の側近で現在の大臣。茉子の父が陳氏のべしと共に大知光村を失脚させた後、大臣おおおみとなった。父の死後その座を引き継ぐ。本来は大臣、大連は世襲制では無いが、当時それだけの能力と権力が綜氏にあったので引き継がれた。綜氏は皇族の血が入っているので【連】ではなく【臣】。宇茉皇子には複雑な思いがある。只の野心家ではなく、国を思う面もある。光村に思う処あり。先人を見付ける。*陳氏は第一章は名前のみ



えい

超大国・等の国を建国した皇帝に仕える将軍の影だった。とある事件により国を追われ、流れるつくまま和乃国に来た。主に恩があり、代わりに罪を負う。先人・瀧の師匠。

当初、綜氏に声をかけられていたが断っている最中に先人と出会う。忠義と影としての生き方を教える。



宇茉皇子うまのおうじ  皇族

先代の大王と綜氏族の血を引く皇女から生まれた皇子。聡明で心優しく高潔と周囲からは評価は高いが表立っては扱いが低い。出自から皇太子にも即位も出来た筈だが諸事情でどちらも叶わなかった。従兄である皇子・長之皇子と親しくしている。

大知光村の噂を聞きつつも独自に調べて違うということを確信し、尊敬している。歴史の裏を何故か知っている。綜大臣・綜氏と対立しつつも味方となる臣下と手を携え国のために働く。



長之皇子たけのおうじ  皇族

先々代大臣と綜氏族の血を引く皇女から生まれた皇子。十代前半の若さながら聡明で穏やか、品があると評判の皇子。綜大臣の後見在り。次代かその先の大王候補。宇茉皇子と親しく、慕っている。



てつ

国に武器を捧げる鍛冶師の頭。大知氏は将軍一族で良く顔を合わせる。身分より人柄を見ているため先人にも温かく接する。(大知氏は光村失脚後周囲から忌避されていた)



こう*第一章では名前のみ

鉄の息子。鍛冶師の次期頭。先人と瀧とは幼馴染。先人との方が付き合い長い。腕はいいが職人肌で頑固な所がある。情に篤い。本人は武器より農具など平和なものを作りたいが仕方なく割り切っている。先人の事は弟のように大事に思うが、瀧には過去諸々あり思う処あり。



きり

綜氏の影。瀧とは古い付き合い。


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