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※兄弟仲は良好です








 おまけ - 龍神兄弟






 「お兄様」




 「…………」




 「兄上」




 「…………」




 「…………」




 セラフィールは編み物をしながら弟達を見た。フィアラセルは何度もアドラオテルを呼んでいるのですが、アドラオテルは珍しく本を読んで無視しています。




 あの本嫌いのアドラオテルが本を読むことはいい事ですが、フィアラセルを無視するのはなりません。




 「………アド、フィアがよんでます」




 「聞こえてるし」



 「聞こえているならなぜ話さないのですか。フィアが可哀想です」



 「ハンッ!俺はムカついたら話さないんだッ!」



 アドラオテルはぷい、と背を向けてそう言い放ってまた本を読み始めました。大人気ない。最近学校に行ってたから少しはまともになったかと思ったらこれです。そんなことより、未だに小さなフィアラセルを慰めなければなりません。




 「フィア、わたくしとお話しましょう。なんでもお話になって?」



 「………はい。今日、レイチェルと話しました」



 「!」



 フィアラセルがそう言うと、アドラオテルがぴくり、と動いた。………なんとなーく、アドラオテルが怒っている理由がわかった気がします。でも、確実にアドラオテルの方が悪いので、少し意地悪をしましょう。



 「……あら、そうなのですか?なんのお話をしたのですか?」



 「あまり知られていない、娯楽誌の話をしました。レイチェルは博識で、推理の水面下で行われている心理戦のことや、人の思いなどを懇切丁寧に教えて下さりました。


 すごく有意義な時間で………それに、この世界にはない小説やまんが、というものを貸してくれると約束してくださいました」




 「はぁ!?そんなの聞いてないぞ!フィア!」




 フィアラセルが全部話すと、アドラオテルは声を上げて起き上がりました。しかし、フィアラセルも相当嫌な思いをしたようで、喋るのをやめません。



 「レイチェルは不思議な方です。おどおどしているのに、考えがしっかりしていて、思慮深く、優しいです。


 もっと彼女のことを知りたいです」



 「フィア!巫山戯るな!レイチェルは"俺の"!婚約者だぞ!」



 アドラオテルは興奮しながら断言しました。こんなに焦るアドラオテルは珍しく、思わず笑ってしまいます。




 「あらあら、フィアもレイチェル様が好きなのですね」



 「はい、す___「フィア!」むぐ、」




 とうとうアドラオテルはフィアラセルの口を手で塞ぎました。そして、自分の方を向かせるとギリギリと歯ぎしりをはじめました。




 「フィアはもうレイチェルに近づくな!わかったか!」



 「いやでふ」



 「~っ、ふぃ~あ~!」



 「…………ふふっ」




 2人の珍しい喧嘩に、セラフィールは小さく笑ったのだった。





 * * *






 おまけ - アドラオテル & レイチェル





 「…………なあ、レイチェル」




 「は、はい?」




 「フィアのこと………好き?」




 「好きですが………」



 「男としてか?………俺より好きか?」



 「えっ、………ええっと…………、フィアラセル様は11歳だとお聞きしています。その、………弟的な好き、と、婚約者に対しての好きはどちらが上なんでしょう………?」



 「……………ッ、しゃあ!」




 「ひゃっ!?」




 レイチェルの言葉に、アドラオテルは全力のガッツポーズをしたのだった。










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