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憂憂、鬱鬱、最終電車。  作者: 阿片頭梔子
四月
8/9

七月、バイト先にて。1

 屈辱的な四月から時間は残酷にも過ぎていき、もう夏になった。七月の終わりになく蝉がこんなにうっとおしいとは思わなかった。

 塾には惰性で行っていたが、成績は芳しくはなかった。目標の国公立から私立への変更も余儀なくされ、最初は熱血気味だった先生も「君はやればできるから、後は調子を上げていくだけだね!」なんて曖昧なアドバイスしかしてくれなくなった。


「これ陳列しといてくれる?新商品のチョコ!もう売り場は作ってあるから。」

「了解です。これそのまま全部陳列しちゃっていい感じですか?」


 四月から変わったことといえば、バイトを始めたことだった。早朝7時から午前11時まで。朝早く起きることの習慣づけと、社会の為に何もしていない自分が許せないからだった。


「こんな味のチョコなんて誰が買うんだと思う?店長も店長でなんでこの商品に限って、こんなに仕入れたのかな~。絶対売れ残るのに。」

「いやでも、意外とこういう味のチョコが話題になって売れたりするんですよ。SNSとかで話題になって、、、」

「俺そういうの疎いからよくわかんないんだよね~。こんな目を引くだけの商品だったりが売れるわけ?不思議だなぁ。」


 一緒に組んでいるシフトの人は初老を超えた白髪だらけのおじさんだった。いつも何かに対して不満を言っていて、その矛先は主に店長だった。僕はそれにうなづき、肯定することがバイトの仕事の一環だとも感じていた。


 コンビニで働いている時間は嫌ではない。コンビニバイトといえば、悪質なクレーマーが目立つイメージを持たれているが、そんなことはない。へりくだり、相手の求めていることをくみ取ることができれば嫌味を言われることはない。何より、この大半が買われることのない存在であるコンビニエンスストアという空間が僕の気持ちを少しだけ落ち着かせてくれるのだ。

少しずつ続きを書いていければいいと思っています。

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