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日記、四月が終わっていく。
春が終わっていく。
別れがあって、出会いがある。
桜が咲いて、散って、葉をつける。
四月は夢のようだ。あっという間に過ぎていく。
いっそのこと夢だったらいいのに。
これが夢なら起こさないで欲しい。僕だけ眠り続けて、心地よい季節に僕を置いてってほしい。
現実は優しくない。僕に結果だけを突き付けて去っていく。
僕はこの四月を忘れることはない。永遠に苦しみ続けるだろう。後悔するだろう。呪い続けるだろう。
何者でもなかったこの春を、この自分を。
そして、五月が来る。