表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

148/200

04 久々の王都へ



 ノースフォリアを発って一日半。シクロ達は王都へと到着した。

 まずは到着したことを冒険者ギルドに報告。その後、ギルドから王宮へと連絡が回り、後ほど叙爵式についての返事がある手筈となっている。

 故に、シクロ達はまず冒険者ギルドを目指した。


「王都の冒険者ギルドか……そういえば、初めて行くことになるな」

「そうだったんですか?」


 シクロの呟きにミストが疑問を返す。


「ああ。日々の暮らしで、仕事で精一杯だったからな。アリスの様子を見に行くとか、そういうことを考える余裕も無かった」


 見覚えのある王都の街並みを眺めながら、シクロはしみじみと言った。


「――まあ、その辺りは今は良いんだ。さっさと用事を済ませよう」


 こうして一行は、真っ先に王都の冒険者ギルドを訪問する。




 ギルドに到着すると、シクロは受付に向かい、ギルドカードを提示する。


「SSSランクの冒険者、シクロ=オーウェンだ。叙爵の手続きと式の為に王都へ一時的に訪れている。王宮か、ノースフォリアの冒険者ギルドから連絡が来ていると思うんだが」


 シクロの言葉と、研修資料等でしか見たことの無い高ランク冒険者を示すカードに、受付嬢は目を見開いて驚く。


「か、かしこまりました! 上に確認してまいります!!」


 言って、受付嬢は席を立ち、ダッシュで奥へと姿を消した。


 少し待っていると、また別の女性がシクロ達の所へと現れる。


「SSS級冒険者のシクロ様、及びパーティ『運命の輪』のメンバーの皆様ですね。私が当ギルドのサブマスターです。――ギルドマスターとの面会の準備が出来ておりますので、こちらへどうぞ」


 と、女性――サブマスターの言葉。

 これに従い、シクロ達は案内されるがまま、ギルドの奥へと通される。


 そうして案内された場所は、ギルドマスターの執務室そのものであった。

 真新しい木材で建築、修復されたと思われる領域とそうでない領域の境目があり、アリスが起こした爆破事件の跡であるとはっきりわかった。


「――ギルドマスター。お連れいたしました」

「ああ。入れてくれ」


 ノックの後に告げられたサブマスターの言葉に、室内から返事があった。


 サブマスターはドアを開き、シクロ達を室内へと招き入れる。


 シクロを先頭に、全員が室内へと入る。

 すると――ギルドマスターの尖い視線が、まずシクロを射抜いた。


「ようこそ。SSS級冒険者……『時計使い』のシクロオーウェン君」


 何かを試すような、含みのある声でギルドマスターがシクロを出迎える。

ついに二巻の書影が発表となりました。


挿絵(By みてみん)


発売日は6月30日です。

お手にとって頂ければありがたく思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 2ギルドのやらかしと尻拭い  職人・冒険者ギルド、時計の修理 冤罪の顛末  さまようオカン スキル教の扱い  かみは しんだ、教義・運営 爵位と取り繕い  領・邸・人材  王都奴隷商ハ…
[良い点] 2巻おめでとうございます! 書影もありがとうございます! [気になる点]  書影の女の子たちの髪の色。同色に見えます。同色…はて?  けれど3人の髪色が思い出せない我がポンコツ脳… [一言…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ