表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏の俳句(その2)

作者: まのやちお

『下校時の ドヴォルザークと あめんぼう』


 小学校の下校時間にはいつもドヴォルザークの『家路(いえじ)』の曲がスピーカーから流されていました。

 当時は「もの悲しい曲だなぁ」と思っていましたが、今聴くととても美しい曲ですね。

 この季節、小学生の頃は名曲よりも水たまりやあめんぼうの方が魅力的でした。

 水面を滑るあめんぼうはフィギュアスケートの選手みたいで面白い生き物ですよね。

 飴みたいな匂いがするからあめんぼうなんだそうですよ。誰が最初に()いだんでしょうね?






誘蛾灯(ゆうがとう) 母がポツリと 次は我』



家介護(いえかいご) 泣くや笑うや 雨蛙』



『亡き父の置き傘 雷雨をともにす』

『亡き父の置き傘 雷雨の雨漏り』



 父が入院した時は、今にも消えてしまいそうだった母。

 でも退院後はもう、そんな暇あるもんか!──な日々。髪振り乱し、(しか)りとばす母。ベソをかく父。柔道選手みたいな雄叫(おたけ)びで踏ん張る私。子供みたいに笑う父と泣き笑いの母。

 長かったような短かったような10年とちょっとでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ