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なろう小説雑感

作者: うめこんぶちゃ

やあやあ筆者である。

この度はわが駄文を読んでいただき誠に感謝感激雨あられである。


何を隠そう筆者はなろう作家である。

現在連載中の作品もある現役である。

このことは胸を張って主張したいがあまり手放しに威張ってもいられない。

作品を書くというのは簡単そうで結構難しい物なのである。

その原因は筆者の想像力不足と文章力不足、そして何より準備不足である。

当然だが我々は大部分が凡人である、そして筆者はその中でもかなり下の方であると自認している。

頭の中でキャラが動き出すとか、詩的な芸術的表現など全く無縁である。

それに加えて行き当たりばったりに計画を進めるという悪癖がある。

先の見通しがないのである。

はっきり言って現在作っている作品も一切何も準備なく書き始めてしまったのである。

書きながら設定を作り一話書くごとにへえこんな設定だったんだと感心している次第である。

当然投稿ペースも亀かナメクジのように遅くこの先の話の展望が全く見えない。

特に今は進むどころか塩をかけられたナメクジのようにその場でのたうっているのである。

だから投稿ペースが遅くなるのもある意味で仕方がないのである。

何を言い訳じみたことを言ってるのかと思う読者もいるだろう、そう筆者は言い訳をしているのである。

全く進まない小説、友人も彼女も無く正月だというのに一人床でのたうつナメクジ筆者、どうか同情していただきたい。

そんなこんなで気分転換に小説も書かずにまた駄文を書くことにしたのである。

そして今回も書く内容を全く決めていないのである!!!!

さあこの駄文の明日はどっちだ!?こうご期待!!!


さてなろう小説である。

なろうと言っても様々だ。

はやりすたりもあるしまたジャンルも多岐にわたる。

なので筆者的にめぼしい物を見繕って語っていこうと思う。


悪役令嬢ものというジャンルがある。

このジャンルの特徴は基本的な話はいわゆる乙女ゲーの世界ということである。

生前やっていたゲームの世界に転生したというものもあるが、完全にファンタジーの世界のものもある。

しかしだいたいのストーリーラインにおいて、まず王族や貴族が支配する剣と魔法の世界、特権階級のみが通える学校が舞台だ。

そしてその学校に入学してくる平民もしくは下級貴族の少女、学園の生徒や教師たちは彼女お見下し排除しようとする。

天真爛漫で素直な少女は反発する。

そして少女は王国の王子や騎士団長の子息などの学園の中でも最上級の地位の男たちと出会う。

もちろん全員イケメンだ。

はじめは衝突し合いながらも実は王子にはつらく悲しい過去があることがわかる。

その傷を純真な少女に癒されていく。

そして最後には二人は結ばれる。

そんな内容である。

例え乙女ゲーをプレイしたことがなくてもだいたいの展開は読めるだろう。

悪役令嬢ものの利点はこの分かりやすさである。

なろう小説とは日々の生活に疲れた頑張りすぎちゃう日本人が読むものである。

娯楽作品で小難しい設定や展開など好まれない。

話の展開はわかりやすいほうがいいのである。

しかしそれだけでは何の面白みもない。

そこで悪役令嬢ものということになる。

なんとあろうことか主人公が悪役令嬢という設定で話が始まるのだ。

だいたいの話の展開はわかっているがしかしこのままでは自分は破滅してしまう。

ありがちな展開から徐々に主人公の努力や工夫で新しい展開にそれていく。

一つの強いストーリーライがあるため難しさがない。

そして小説を作るほうも比較的書きやすいのである。

そして悪役令嬢にさらにスローライフものが足されて追放された悪役令嬢がその後別の場所で別の人たちの愛されスローライフを送るというものもある。

ここでスローライフの説明をする。

スローライフとはいわば剣と魔法のファンタジーもの、冒険者の主人公がもしくは転生者主人公が追放されるかもしくは自分からその集団を抜け自分の才能を生かし悠々自適に暮らすというものである。

本来なら苦労するものが主人公特有のチートを利用するわけだ。

これを悪役令嬢ものに適応するとつまり悪役令嬢追放から始まる物語ということになる。

この場合学園での物語は思いっきりカットされる。

その代わり無能で無理解で自分勝手な権力者たちから追放された主人公がその後追放先で周囲から愛されながら自分のこれまで評価されなかった才能を発揮し緩く楽しい生活を送るというものである。

このように複数のジャンルが合わさったり新しい要素が加わったりすることはよくあることだ。

スローライフものからさらに発展したものがいわゆる追放ものという奴だろう。

これは優秀な才能を持ちながら周りから迫害されついに追放されるというものだ。

スローライフと似ているがこれは迫害成分がかなり強まっている。

過剰とも思える酷い虐待を受けた主人公が追放され新しい環境に行く。

そしてその後追放した側の連中がその後没落し手痛いしっぺ返しを受ける。

というかかなり悲惨な破滅の仕方をするのである。

それによって読者はスカッとするわけである。

ザマア系などとよバルたりもするのはこのためだろう。

世間の人はたいてい理不尽な思いをしたことがあるだろう。

読み手はああこういうことあるあると思いながら読めるし書き手は自分の実体験から物語を作れる。

そして両者ともザマアできると言う訳である。

なろうの一大ジャンルと言っても過言ではないだろう。

しかし最近さらにここから発展して新しいジャンルが流行している気がする。

それは「もう遅い」ものである。

これはどのようなものか、これは基本的な話は追放ものと同じである。

では何が違うのかそれは主人公のもとに追放した側がやってきて自分たちのもとに帰ってきてほしいと懇願するということである。

それに対し主人公がもう遅いと言って突っぱねるのだ。

これまでの追放ものでは基本的に主人公と追放した側が出会う展開はあまりなかった。

追放ものでは追放された後徐々にのし上がっていく主人公と落ちぶれていく追放側の対比がだいご味であり一番見たいところである。

しかし追放された主人公は基本的に追放された場所から離れ新天地に行くのが普通だ。

そうなると追放した側がどんなひどい目にあったとしても主人公の本筋の話に絡んでこないのである。

主人公の話を進めながらたまに番外編的に追放側がひどい目に合う話を差し込んでいくことになる。

しかしもう遅いものは主人公と追放側が近しい場所にいる。

主人公の主軸のストーリーにある程度追放側が絡舞えることができる。

しかもこれまでは番外編であっさり落ちぶれていた追放側が長い時間かけて落ちぶれていくところを描写することができる。

さらに追放側が主人公に事実上コウさん宣言するのである。

今までよりザマア感を強く描くことができると言う訳である。


このようになろう小説はいくつかのジャンルが合わさったり、新しい要素が加わったりして徐々に進化発展していくものなのである。

筆者はそのことを話したかった……ような気がする。

何分何を書くか決めていなかったので……。

なろう小説を読むときや書く時、ほかの小説との違いなんかを意識するとちょっと面白いかもしれない。

今読んでいる小説はほかのどんな作品から影響を受けたのか?

流行のジャンルで小説を書こうとしたけど新しい要素を取り入れたらどうか?

そして筆者はなぜ何も考えずに小説を書いてしまうのか?

最もその謎は考えても答えは出ないかもしれないが……。

この世には考えるだけ無駄な問題もあるということもお忘れなく。

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