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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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ハムスターを酢漬けして食べる女

作者: 木谷日向子

 朝、私の飼っていたハムスターが3匹死んでしまった。


 赤茶色、白とグレーの斑、黒。チョコレートボールのような瞳を開けたまま、柔らかい藁の上で縦長の胴体を横にして、冷たく固い氷となってしまった。


 私は、悲しみと寂しさのあまりその子たちを酢漬けした。


 3日置いた後、昼のお弁当にニンジンやキュウリの漬物と一緒に入れて、森林公園に持って行った。


 公園のベンチで木枠の弁当箱を開くと、他の野菜に埋もれて酢漬けされた3匹のハムスターたちが私に食べられるために横たわっていた。


 私は、そっと手を合わせると、朱塗りの箸を取り、彼らの首を持ち上げる。

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― 新着の感想 ―
[一言] ハムスターっておいしいのかな? おいしそう~?
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