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願い詩

桜吹雪を願う詩

 朝焼けの空に雲が広がる

 今の暦は四月だけど

 上着を羽織って外に出れば

 絵になるような雪景色

 落ちる粉雪に、儚さを見た


 変わらぬ季節に囚われた僕ら

 きっとこれは罰なのだ

 苦しみの声を無視し続けた

 謙虚になろうと思いもせず

 高慢だった僕らへの罰


 桜は雪に埋もれていた

 静まり返った世界の中で

 水晶の花を代わりに咲かす

 世界が春を望むように

 そよぎをもたらす春風を、桜も願っているのだろう


 たった一人では何もできない

 力無き者は嘆くだけ

 月よりも遠い理想に向かって

 手を伸ばすのは愚者の行い

 届かないものに、価値は無い


 涙を僕らは失った

 憎しみだけが膨らんで

 抜き身の刃を誰かに向ける

 願い、望むは自己保身ばかり

 罵ることしか能がない


 果たして本当にそうだろうか?

 人とは全て悪だろうか?

 普通を願う僕の思いは

 平和を望む世界の意志は

 本当の人を知らないでいる?


 間違っているのは人じゃない

 見えない弱さが、悪の姿だ

 無自覚の罪が、人の姿だ

 目指す理想が遠いとしても

 もがき続けるのが、人の強さだ


 やがて世界は人を知る

 夢を諦めない人の誇りを

 弱さを認める人の祈りを


 乱暴もまた、人の姿だ

 林檎をんだ人の罪

 流転をしても、それは変わらず

 歴史を繰り返す愚かな僕らは

 路上の桜にこいねが


 忘れることない、桜吹雪を







ヲタクの事は嫌いだろ?

んーん、そんな事ないですよ?

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