プロローグ
「ハア...!ハァ...!」
何処まで続いているのか分からない一本道、周りを見渡しても黒い景色が広がっているだけだ。その中を俺はひたすら走っている。後ろから迫ってくる【アレ】から。
「なんなんだよ...あれは!?」
後ろから迫って来るのは無数の触手がウネウネと動きながらその中心にある白色の仮面。あんなものは見た事もない。とにかく分かるのは捕まったら確実にやばい事になるのは確かだ。
「ハァハァ...!!」
俺はとにかく無我夢中で走り回った。そもそもここは何処なんだ...?なぜ俺はこんな所に?何故あんな怪物に追われているんだ?疑問は上げてもキリがない...とにかく今は逃げなければ.......なっ!?
暗闇の一本道の先に浮かび上がったのは壁、俺は行き止まりまで行き足を止めた。
「うそだろ...!?こんな所で...!」
その壁は鉄製で出来ていて壊す事はおろか、よじ登る事も出来ないようなな高さだった。後ろの怪物も俺が止まったのと同時に動きを止めた。
「ガガ...かは#jfjeたは」
怪物は意味不明な言葉を発しながら俺の目の前まで迫ってきた。
「ガガガ...きょうd...、おまeに力をあたえt...おこ.....そしてワタsに.....あいニコい」
兄弟...?力...?何の事だ...!?。白の仮面はニタリと笑った様な形になり俺の顔を覆って行く。
「ぐ.......ぁ!!」
い...息が出来ない...!!もう駄目だ...!
薄れゆく意識の中で何かが俺の脳に語りかけて来た。
「キョウダイ...オマエが4番目の救済者とナルノダ...」
何の事だよ...それ...。俺は何の抵抗も出来ず静かに目を閉じた。