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コミケは戦場

作品に応募しようと思って書きました。さっくり書きます。おねがいしまぁす。

 僕は風機(ふうき) (しげる)。高校二年生。オタクのオがヲになるほどのヲタクだ。最近の世の中には「ヲタクとかまじきもい。」「私ヲタクだけは苦手なんだよね( 笑 )」「近づかないで…汚れる」「ヲタクとか存在がキモいわ( 笑 )」「ヲタクとか何してんだよいつも( 笑 )」「死んでくれよ( 笑 )」「うざい」などとヲタクを軽蔑し、いじめの対象してしまう人も多いだろう。普段何もしていないようで陰キャラ代表みたいな僕達にも戦いはあった……!







 一年前 : 8月2日 : コミケ


「もしもし!こっちは限定版フィギュア6個確保!!」

 今日は、今日だけは負けられない!僕の愛読する「パプリカの精霊サキュバス」の作者:千羽(ちわ) (しずく)先生がこのコミケの会場に来る!なんとしても限定版第1巻にサインをしてもらうんだ!!


 ?「もしもし!!茂君!こっちは雫先生を見つけた!コミケの近くのローソンから出てきてこっちに向かってる!」


「分かった!ありがとう!ガッツ!今そっちに向かう!入口前で落ち合おう!」



 ガッツ「茂君!こっち!こっち!」

 メガネに大きなリュックを背負いはねてるこいつが瀬田(せた) 元気(げんき)通称ガッツだ!今年の春に高校に入学してから出会い今では、大事なヲタク仲間だ!今回のコミケのことは春から準備してきた!


「お待たせ!すぐ行こう!」

 僕とガッツは雫先生の所へ走る!心には期待しかない!憧れの雫先生のサインをもらう!!頭にはそれしかなかった!



 ガッツ「いてっ!」

「ガッツ!」

 


 雫先生の所まであと15mというところでメガネにバンダナ、チェックのポロシャツとジーパン、そしてリュックサックのヲタク集団に道を塞がれた!


「す、すみませんけどどいてもらえませんか?!今日だけはどうしてもサインをもらいたいんです!」


 転んだガッツを起こして彼らの間を抜けようとすると彼らはどいてくれずこちらを睨んでいる!




 ガッツ「どうしてもとうしてくれないというのなら…!」

 僕はガッツと顔を向き合い頷く。


「力ずくでもとうさせてもらいますよ!!」



 僕とガッツは彼らに殴りかかる!回りはいっさいきにしない。ヲタクが集まるヲタクの聖地ではこのような争いは日常茶飯事だ。そこに仁義などかけらもないのだ!!!



 ガッツ「がはっ!」

「ガッツ!ぐふっ!!」

 さすがに多勢に少勢!僕達は地面に殴り飛ばされる!もうそこだ!目と鼻の先に雫先生がいるのに!



 ??「もーいーわよあんた達、雫先生のサインも貰えたし♪」

 そう言いながらメイドのコスをした女の子がメガネ集団の間から出てきた。


「だ、誰なんですかあなたは!」

 僕とガッツは、地面にふした体を起こしながら彼女を見上げる!


 ??「私は桜!私立納豆高校のヲタク研究部の部長よ!」


 桜「それにしても残念だったわね!あなたも雫先生のファンだろうけどもう先生は会場の方へ行ってしまったわよ!」



 …なっ!!!!!僕達は会場ではゆっくり雫先生と話せないと会場に来る前の先生を狙っていた!先生が会場に行ってしまったら朝から待っていた他のファン達がいて到底サインをもらうことなど不可能だ!!



「ぐ、ぐぅっ!」


 桜「オーーっホッホッホッホ!!無様ね!これで雫先生からのサインをもらうことなど不可能になったわね!悔やむなら自分の未熟さを悔やむべきね!!行くわよ!」


 彼女はそう高らかに笑うと部員を引き連れ去っていった。



 ガッツ「グスッ…グスッ」

「ヒック…グスッ」



「ぐっぞぉぉぉおおおおおおお!!!!ぢぐじょぉーぉ!なんでだ!なんでなんだよぉ!!」



 ガッツ「ううううあぁぁぁぉ!!」



 二人の負け犬のヲタクがいた。


 ダメ元でサイン会場には並んだが結局雫先生からのサインは貰えなかった。




 ガッツ「ねぇ…」

「ん…?」

 帰りの電車の中でガッツが口を開いた。


 ガッツ「あのさ…」

「なんだよ…」

 僕は散々泣いて激萎えだった。


 ガッツ「僕達もヲタク研究部作ろうよ!」

「ばーか。うちの学校にそんなオタクのオがヲのヲタクなんてそうそういねーだろ。」

 ても、ガッツの案も悪くない。多勢に少勢では、これからも今日みたいなことが起こりえない。だがヲタ研など作ったところで入ってくれる人なんているわ……………………



「なぁ、2年の空手やってる鮫島先輩ってさ、ヲタクって噂だぜ。表向きは格闘家だが家に帰るとネットに入り浸りアニメをこよなく愛する人だとか…もし先輩が戦力に加われば…」



 ガッツ「行けるよ!絶対!抗争になっても先輩がいれば勝てるかもしれない!今日みたいな思いもう…したくない!」



 僕もガッツと同じ気持ちだ…!電車のなかでヲタクが二人静かに決意した!

天地の時の津鵡人みたいに扇風機を見てて主人公の名前を思いつきました。

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