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プロローグ
SF物…の予定。書けるかどうか今から不安しかありませんが、温かい目でお願いします。また、感想、評価等大歓迎です。酷評でも構いませんのでよろしくお願いします!
たとえ幾星霜の
時が流れたとしても
私は君のことを忘れない
たとえ千太陽が
昇ったとしても
私は君のそばにいるよ
君が孤独で凍えそうになったら
一緒に居てあげる
君は独りじゃないよ
すぐにそこに飛んでゆくから
とある建物の屋上。そこに、一人の少女がいた。目を閉じながら時に強く、時に弱く、抑揚を付けながら歌う。
と、少女が歌い終わった時、後ろからパチパチと拍手が聞こえた。
「お前は、その歌が好きだな。何か理由があるのか?」
少女の仲間であるその男は少女に近づいて、前々から疑問に思っていたことをぶつける。
少女は男に向き直り、感情の起伏に乏しい声音で答えた。
「約束、だから」
「約束?」
「うん」
少女は頷きながら空を見上げながら手を伸ばす。
「大事な、約束」
「ね、夕」
そっと、宝物のように呟いた。