とあるお世話係の「氷の騎士様観察日記」

xx年フィトー国。
選挙制へと移行し王制が廃止されたこの国で、かつての王を支えるために設けられた城の世話係として働くソフィア・スノーフレークは、掃除や料理を担当しています！そして、お世話係として働きながら熱心に、取り組んでいることがあります。
それは――「氷の騎士様」アスール・ラークスパー様を愛でること！
つまり、推し活！

銀色の髪に冷たい氷のような色の瞳を持つ彼は、24歳の若さで騎士団の副団長にまで上り詰めた実力者です。普段は滅多に訓練の様子を見せない騎士団ですが、この日は特別な祝典のために公開訓練を行うことになっています。

黄色い歓声が響く中、ソフィアも本来ならば彼の勇姿を堪能するはずだったのに…しかし、担当の新人が休んでしまっため、急遽、世話係の仕事を任されてしまいました…。
もちろん、任された仕事は全力でこなします。

ーでも......私もアスール様を愛でたかった...っ...。

嘆きつつも仕事をこなすソフィア。果たして彼女は、「氷の騎士様」を存分に愛でることができるのか――！？

そんな彼女の日記風物語。


※なんちゃってヨーロッパ風異世界でゆるゆるな世界観でいきます。