第一話
これは自分がみた夢をもとに書き始めたもので(笑)
うわーこいつどんな夢見てるんだよみたいなこと思いながら読んでいただけたら幸いです!
スカイトレインよろしくお願いします!!
現在時刻は午前5時楓原秋人の朝は早い。いやそもそも夜は寝ていないので早いという表現は間違っているだろう。彼は才能を作り出す学校、世立天生高等学園の1年生だ。国や市ではなく全世界で支援を行い設立した学校であるため世立である。
楓原は早々に朝食を済ませ制服を着る。
「いつも思うけど、ネクタイって面倒なんだよなぁ」
そうやる気なさそうに呟きながらネクタイを締める。今日は9月1日夏休みが終わって最初の登校日、つまり始業式だ。楓原はいつも通り家を出てスカイトレインの乗り場に向かう。生徒はスカイトレインと呼ばれる空中に敷かれた線路を走る電車で通うか寮か選べるのだが楓原はスカイトレインを選んでいる。
その理由は2つあり、一つは協調性の無さ。楓原は誰かと協力して何かをするのができないというレベルで協調性が無いなのだ。そしてもう一つの理由は...
「おっはよーアキト!」
彼女だ。彼女は海野渚、正真正銘楓原の彼女だ。幼稚園からの幼馴染で中学生の時告白されて半ば強引に付き合い始めた。楓原とは真逆の性格で社交的で明るいしかも容姿端麗という三拍子そろった優良物件。毎日一緒に学校に行くのが日課だ。だが寮ではこうはいかない。朝の起床時間は管理され時間になるまで部屋の外には出れない。ロボットを疑うレベルでスケジュールが管理されている。などなど寮の不満を挙げていけば尽きない、何より2人で1部屋の相部屋だ。とそんなことを考えつつ渚と話しながら歩いていくとスカイトレインの乗り場が見えてきた。
「乗り場見えてきたぞ」
そう言い乗り場の方向を指さす。すぐに渚は表情を変え早く行こうとでもいうように楓原の手を引き走り出した。
切符を買い、何でここは古典的なんだとか思いながら電車に乗り込むと少し驚く光景が広がっていた。寮生以外の全同級生がもうすでに乗っていたのだ。
「こんな時間からみんな早いね〜どうしたの?」
とか渚が聞いてまわっているのを無視し楓原は二人分の席が空いている席の右側に座る。その後すぐにスカイトレインが動き始める。そして渚が目の前に立って
「お願いアキト左に座って♡」
と上目遣いで言ってきた。特に右の席にこだわってないしとか思いながら席をずれる。楓原が移動するのをみると当然のように膝に座ってきた。
「おい」
「まぁいいでしょ?私達付き合ってるし」
想定していた指摘だったのか即答してきた。何のため移動したのかみたいなことを考るのも面倒で話を変えてみた。
「結局何で全同級生がいるんだ?聞いて周ってたろ?」
と渚に話しかけると変な回答が帰ってきた。
「わからないみたい、今日は早く行かなくちゃいけない気がしたらしいよ」
「?」
その言葉を理解しようとしているところでスカイトレインのアナウンスが流れる。
「次は〜天生高等学園次は〜天生高等学園...」
そろそろかと思いながら生徒達はスカイトレインを降りる準備を始める。
「...の前にぃー生徒指導部長のぉー武本先生ぃー」
アナウンスの続きが流れた。それもひどく人をバカにしたような口調の。楓原を含めた全員の手が止まる。全員の表情が怪訝なものになる。
「言葉の意味も分からんのか?これだから使えん無能どもは。」
と運転席から出てきた初老の人物が呟く。武本だ。
校内での嫌われてる教師ランキングとかあれば1位になりそうな生徒指導部長の先生だ。とにかく生徒のことを見下し自分に指摘した生徒がいれば指導室に呼び出す理不尽な教師。そのその武本がこの意味の分からない状況で現れたことで生徒達の不安は高まり横にいる友人と話し始める。
「はぁ静まれクズども!」
と武本が大声で叫ぶ。だが横の友人とこの状況で話さない生徒がいるわけがない。ひそひそと話し続けている。一人一人が小さな声でもこの人数いればうるさくなる。
「これだからクズどもは嫌いなんだ」
そう言い手に持っていた小さな機械のボタンを押す。直後楓原の右の席を含む一部の座席から鋭利な刃物が大量に突き出した。一部の生徒が巻き込まれ床を赤黒く染めている。一斉に悲鳴があがる。パニック状態になり正気を失ったように叫ぶ者や泣き出す者もいる。
「静まれ!愚民ども!」
喧騒の中一層大きく聞こえた声がある。別に救世主が現れたわけではない。だが効果はあった。車内の全員が黙ったのだ。当たり前だ、今までほとんど喋ったことのないやつが急に大声を出したからだ。
そう叫んだのは楓原秋人だった。
「これで良いのか?」
そう言い海野渚の方を向く彼が。
ー第一話・終ー
とりあえず第一話終わりました〜
小説書くの初めてなんでなんかミスとかあるかもですがそこは目を瞑っていただきたいです!
よければこれから楽しんでみてください!!