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一
鉛のように重い身体を無理やり起こし
ハンガーにかかった制服に着替え
洗面所へと向かう。
「早くしなさい」と急かす声を聞きながら
歯を磨き、顔を洗い終える。
朝食はいつも決まって食パン2枚とコーヒーと
苺のジャムが用意されていて、
パンを埋め尽くすまでたっぷりとジャムを塗る。
母が眉を顰めているのを横目に時計を見る。
コーヒーを二口ほど流し込み
まるで不貞腐れてるかのような態度で立ち上がり
再び洗面所へと向かい鏡の前で適当に
そして、荒っぽい手つきで髪を整え
玄関へと向かう。
「行ってらっしゃい」簡単なセリフと共に
白くて細い指をひらひらさせながら微笑み、
扉が閉まるまで母はそこで佇んでいる。
毎日毎朝、いつもこうだった。




