28,私とルネ
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お風呂から上がり、なんとか自分で着替えることができた。果実水をもらうと、ベッドに入る。
この部屋のベッドはクイーンサイズで広くて大きい。広くて大きいはずなんだけど、私の後ろにはレオンがぴたりとくっついている。——後抱き状態なのだ。でも嫌じゃないけど……落ち着かない……こうしていたい……。
レオンの心音が息遣いがすぐ傍にあって安心する……。
「リン、今日はおまえに出会えて最良の1日だった。顕現を感謝する」
レオンは指先に、掌にキスする。
「レオンこそ、私を見つけてくれてありがとう」
「——ああ、愛しているリン。おやすみ」
「——大好きレオン。おやすみ」
レオンに額にキスをもらい目を閉じる。
夢の中なのだろう……闇よりも暗い場所に私に似た顔の少女が倒れている……。私より少し年上の彼女は……、
可哀そうに身体はボロボロに傷ついている……、
辛そうに誰かを呼ぶ声がか細くなり途切れそう……、
寂しそうに暗闇にたった1人でいる……、
私は彼女が誰だかわかった……もう1人の私の……ルネ。
1人寂しく暗闇の中にいないで、私のところへおいで……。
私の中で眠りなさい……。
また私たちは、ひとつになれるのから……。
彼女は力を振り絞って……顔を上げる。
「遠くで聞こえる囁き。でも覚えがある声。誰?それとも遠い私かな?」とルネが尋ねる。
うん、私はあなたがいう遠い私。遥か遠い異世界に転生した私、今はアメトリン。
「貴女は私、ルネなのね……ああ……愛しいソルの気配がする……」
ルネが嬉しそうに私に腕を伸ばし、私は腕を掴んで引き寄せ抱きしめる。——ああ融合していく……。
私は温かくて安心できる心地よさを覚えつつ、身体を丸め、再び眠りにつく。——眠りにつくるのはルネ?アメトリン?違う2人は融合したから私達だ……。
ソルさんも長い眠りについたよ。
「私はまだここで眠っているよ……」
うん、ルナゆっくりおやすみなさい……。
「——ソル?」
目を開けると私は涙を流していたらしい。目の前には心配そうに見つめる伴侶のソルがいる。ソルは首を横に振り「俺はレオンだ」と言う。
アメトリンとルナの記憶が混乱しているみたい。
「レオン、ごめん。寝ぼけていた……」
「わかった。——ところでリンどうした?悪い夢を見たか?」
レオンに涙を唇で吸われながら聞かれ、頭を振る。
「——違うの。悲しかったけれど、今は幸せなの」
私は微笑んで見せ、レオンに抱き着く。
「レオン。お願い、ぎゅーと抱きしめて」
「リンは甘えん坊だな?クックク」
揶揄するけど表情は優しく、強く抱きしめ背中をトントンと優しく叩いてくれる。う~ん幸せだ。
あれからしばらくレオンに甘えていると、支配人が朝食を運んでくれ、食事にした。食事中もかいがいしくかいがいしく給餌する。食べ終えると着替え、身支度を手伝いたがるので好きにさせる。髪の毛は三つ編みにしてくれたよ。
「リン!可愛い!」
レオンが選んだ服は白のワンピース。生地に花の刺繡が黄色の糸で全体に施されている。レオンがいう通り可愛い。
「マントを忘れずに着ろ」とマントを着せられフードも深く被らされる。
「ねぇ、レオン。髪と瞳の色を魔法で変えればいいんじゃないの?」
そうすればフードを被らなくてもいいし、視界が狭まることもない。
「ダメだ。美しいありのままの姿でいて俺だけ見れればいいんだ」
レオンに独占され……愛されています。
レオンもローブを纏いフードを深く被る。
「「行こうか、ギルドに!」」
2人で同時に同じ言葉が出るとお互いに微笑む。
今日はギルドに行って、依頼を受けまーす!
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