21,下着を作ろう
よろしくお願いします。
採寸も終わると水着の話になり、私とティーナとスタッフで制作の話をすることになった。ここの世界の下着は貴族はコルセットとズロースというズボン型のゆっくりとしたパンツ、庶民はチューブトップとズロースなのである。
私が採寸の時に着ていたビキニは洋服屋である彼女達には初めて目にする物は新鮮で、斬新なデザインは心躍らせる大切なアイテムになった。全員に愛する番がいるため——早く完成させて、それを身に着けて愛しの番をノックアウトしようと、彼女らは下着制作に燃えている。お金儲けはおまけみたいで、まずは自分が使用する分を確保してから販売するみたいだ。たぶん流通するのはかなり先になると私は思う。
「これを着れば湖で一緒に泳いだりできわよね」
「そうよね。いつも水浴びする時は裸だったから人目を気にして楽しめなくなるから、あるとうれしい」
「素材をどうするかよね?水を弾かないとだめよね。下着だったら関係ないし、総レースでもいいわね」
「セクシー下着はいいわよね。番をメロメロにさせちゃうわ。可愛い系、エレガント系と作って着たい……販売しましょう。番の男性に下着をねだるという古典的な夜のお誘いをする女性も増えると思いますわ」
今とんでもない事が聞こえてしまった。番に下着を買ってね、は夜のお誘いの言葉になるのね。だからレオンがおかしかったのか……。
「番の瞳の色とか……いろんな色でつくりましょう」
「アメトリン様のデザインをいくつかいただいたから、下着をたくさん作って販売しましょう」
ティーナはデザインを描いた紙をみんなに見せる。それを見て「素敵だわ」と顔を輝かせる。
「私リボンがついたのが可愛い!」
「豹柄とか斬新でいいわぁ!」
「首のところで結ぶトップのとか、リボンをほどくだけで脱げるパンツもいい!」
「パンツのサイドとバックがヒモだけだと、ラインを気にしなくてもいいわ!」
「ねぇ!見て!これスケスケで大事な所に穴とスリットが入っている!」
あ!まずい!デザインを描いている時に、調子にのって描いたのが紛れていた!でも1番食いついているのは気のせいか?
「「「「「「いやーん!アメトリン様!!やらしいー!!!」」」」」」
——いやーん!と声を上げているけれど、顔は嬉しそうだし君たち絶対これ作るよね?
私は彼女たちが親切で余計な事をしてくれるのをしらない。
ティーナの作業室から出ると、周辺の空気が冷たくなっていてレオンは口元は微笑んでいるけれど、目が笑っていない。
レオンの背後で控えるデヴィドは顔を青白くガクガク震え、振り返れば私の後にいるティーナ達もカクガク震えている。
どうしたの?皆さん?——もしかしてすごく待たせちゃったとか?それしかないよね?
(その通りです。マスターが採寸で部屋に入ってから3時間経過しています)
ララがおしえてくれた。あとは自分で解決するしかない。
「——おまたせ?レオン。待たせてごめんね。でもティーナ達と可愛い下着を考えていたんだ。完成したらレオン見てね?」
私はどんなに恥ずかしくても、どんなに顔を真っ赤になっても、魔法の言葉を唱えた。
さようなら私の羞恥心……。
どうかレオンが言葉通りに受け止めてくれますように……。
ありがとうございます。




