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私の中で眠りなさい  作者: 夜追
18/51

18,B級になりました

宜しくお願いします。



 ハミルトンのギルドの中にある、ギルドマスター専用の応接室ではゼオンさんとハインツさんは1人掛けソファーに座り、対面にある3人掛けソファーにレオンが座り、レオンの膝に私が座る。

 1人で座ろうとした時「メスの番はオスの番の膝の上に座るのが常識だ」と言って強制的にレオンの膝の上に座らせられたの。私だけ子供みたいに膝に座っているのが恥ずかしいから、ゼオンさん達にに目で助けを求めたんだけど、返ってきたのは肯定の言葉だ。

「ワッハハハハハ!お嬢ちゃん諦めな?オスは自分の膝の上に番を座らせるのは常識なんだよ」

「アメトリン様、レオンハルト様とゼオンのおっしゃるとおりです」

 むうっ。ここで駄々をこねれば、ダンジョンの話が進まないから諦めて大人しく膝の上に座ろう。

「ゼオン。先ほどまで調査の依頼があったダンジョンに潜っていた。その報告をしたいのだが」

 レオンが話を切り出すと、先ほどまで笑っていたゼオンは真剣な面持ち、辺りは重い空気が漂う。

「ダンジョンの上層にはゴブリンとスライム、下層にはワイバーン、ハーピー、ヒュドラがいた」

 ヒュドラの名前が出て、ゼオンさんとハインツさんは息を呑む。

「ヒュドラはまずいな……」

「そうですね、ゼオン。S級の討伐対象ですね」

「ダンジョンの中には何故か番が倒れていて慌てて助け出そうとしたら、勢い余ってダンジョンは消失した」

 この発言がゼオン達にとって、かなりの衝撃だったみたいで2人とも唖然としていた。

「消失ということはダンジョンコアを破壊したということですか?」

 知的美人のハインツさんがすぐ冷静さを取り戻し、レオンに尋ねる。

「それはわからないが、リンを助けだした後ダンジョンは消えた」

 レオンの言葉には嘘は1つもない。ゼオンさん達、信じてくれるかな?

「わかった。本部にはそう伝える。——お嬢ちゃんのことはあまり知られたくないだろうし。コアを破壊してもレオンの実力を考えればおかしいことはない。あとは内部の者にダンジョンが消失したのかを確認させてもらう。依頼の報酬はギルドが確認をとれた後だ」

 ハミルトンのギルドマスターのゼオンはレオンの報告を信用してくれたみたい。

「わかった。ゼオンに頼みたいことがある。リンにギルドカードを作ってほしい」

「わかりました。私が案内しますね」

 ハインツさんはにっこり微笑む。

「よろしくお願いします」

 私は頭を下げた。



 1階のカウンターに移動し、ここで待つようにと言われ、レオンと2人で待っていると、ハインツさんは水晶みたいな透明の球体を持ってきた。

「まずこの用紙に名前を書いてください」

 出された用紙に名前、年齢、種族、職業の項目があるので記入する。文字は読めるし、書けるようになってた。ソルさんのおかげかな?異世界に行って言葉がわからないって、かなり不便だもの。

 職業の項目は魔法使いにした。レオンと冒険したいしね。

 書いた用紙をハインツさんに渡すと、球体に血を垂らすように言われる。

 レオンは私をカウンターに座らせると、手を取り指先にキスを落とす。その場所にナイフの刃を軽くあて血を垂らす。指先についた血をレオンはぺろりと舐め「リンの血は甘いな」と私を見つめる。凄い色気のあるレオン……私……酔いそう……。

 私の血を浴びた球体は白銀の光を放つと割れてしまった。弁償なの?と心配になり、ハインツさんを見れば、目を見開き口元を手で押さえている。

「——すごい量の魔力をお持ちですね……。しかも白銀とはなんと希有なことか……」

「——ハインツ。レオンハルト・ミュゲー・グランドールの名において命ずる。この事はギルドの中ではゼオン以外、決して口外するな」

 レオンは冷ややかな声でハインツさんに通告する。レオンの名前を出せば強制力は絶大だ。私はレオンに守られていると思うと、胸が熱くなる。

「承知しました。——ところでレオンハルト様はアメトリン様とパーティー登録しますか?」

「登録してくれ。活動しやすくなるだろう」

「では、アメトリン様はB級からスタートしてもらいましょう。本来ならB級討伐対象の魔物と戦ってもらうのですが、人目もありますし省きます。なにしろ膨大な魔力の量の持ち主ですから、マスター権限でB級を認めます」

 いきなりB級となりました!レオンに近づいた!!


 シルバー自分の名前入りギルドカードをもらうと、ニマニマする。レオン、ハインツさんらは、よかったねと言ってくれる。

「クッククク。こういうところが、まだ14才なんだな」

 レオンは穏やかに笑う。レオンはこうして笑っているのが私は大好きだよ。——早くレオンの気持ちに追いつきたい。

 




 









ありがとうございます。

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