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ShadowsⅡ6(七海の考える未来)  作者: いっしー60
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(七海の考える未来)

ShadowsⅡ6(七海の考える未来)


美咲と亜里沙は無事に東京に到着。堀田達がいつもいたキャバクラにいてきゃりーぱみゅぱみゅ似の美奈と夜になるといつもカラオケとかをやって盛り上がっていた。前回捕まえたジョンはと言うと警察の上の方も手が出せない収容所に送られたとか言う話だ。もちろん能力者対策をしてあると言う。


美咲と亜里沙が東京に戻って来て数日して堀田と浅倉、ジンも戻って来た。アメリカの方はと聞く亜里沙と美咲に堀田達はアメリカには専門チームとして3人がまず投入されたと話す。名前は分からないがアルファ、ベータ、ガンマの3人だと言う。男性2人に女性が1人だと言う。


それ以上詳しい話は聞けそうに無い。実際堀田も詳しくは聞かされていないようだ。


アメリカにも仲間が居ると聞いて美咲も亜里沙もそれだけで喜ぶ。あと美咲と亜里沙がアメリカに行っていた間の二人の家族にはアメリカの友達の家に暫く留学していた事にして説明していた。それで簡単に納得したかと言うと亜里沙が美咲の両親に会ってテレパシーでちょっとだけ洗脳して納得してもらった。これは今回だけと言う条件で堀田も納得している。だがまた何かあった時には亜里沙や美咲の両親にも黙っておかなければならない。もし能力の事がばれてしまうと七海側から攻撃される恐れがあるからだ。2人には能力の事を他に話す事も国家的な規模の犯罪なので禁じられた。


一方の七海だが日本とアメリカだけで無くてロシアや中国、EU、中東、アフリカとかにもテレパシー能力を持った者が派遣されて能力者探しや財界政界に進出していた。もう本当に世界規模の犯罪の様だ。たまたまかどうかアメリカにはジンが居てアメリカだけは対策を取る事が出来たが他の国の事はジェニーと言えども分からずにいた。もし他の国の大統領とか国家元首を操る事が出来るとなるといきなり戦争が始まる可能性もあるのだが。そうなると今度は第3次世界大戦だ。


七海が本当に世界を滅ぼそうとしているかは分からない・・・。能力者だけの住む世の中を作ろうとしているのか?


七海はまず想像する。小さな国の元首を操って隣の国を侵略しようとする。当然隣の国は反撃して来る。分かり難いので侵略しようとする国をAとしよう。隣国をBとしてAの国が攻撃して来たのでBの国は反撃した。それを合図のように国連とかが停戦させようと出て来る。その国連自体にも七海は入り込んでいて更にAとBとの争いを煽ってしまう。だがその国にいた能力者だけは助かるかと言うと大量兵器を使われるとだれかれ構わず攻撃してしまうのでそれは出来ないと判断した七海。そして七海はAとBとを武力衝突はさせて行くが大量兵器は使わせない方策を取った。いわゆるゲリラ戦だ。そうやってゲリラ戦をさせながら能力者だけを選んで生かして行く。それはテレパシー能力者だけが出来る。能力を持った者達にだけ分かる場所へと誘導して行き残らせて行く。そして様々な能力者たちが生き残った。(と言いながら七海がそんなにShadowの薬を盗めたのかと言う問題もあるのだが実はもう既にShadowの薬は七海側は薬学の知識のあるチームによって解析済みで新たにその薬を生産させていたのだった)


数百万の人間が死んで行く中で数十いや数百人の人間(テレパシーを受け取る事の出来た人間だけ)が危険を避けて生き残る事が出来た。そして七海の側の人間になって行く。だがそうなるとインフラも何も動かなくなって行くと想像する七海。と数十年先の未来を先読みしていた七海はそこでこのままでは世界が破滅してしまう事に気付く。その中で天敵と言える相手は堀田達だけの様だ。その中で彼らと共存できる可能性も考えてみた。あるいは人間自体を滅ぼしてはならないのかとも感じていた。


七海は自分自身が世界に君臨する事が必要か考えた。それをする必要があるか?あるいは今まで通り政界・財界の人間を少しだけ操り逆に世界に戦争を起こせないように洗脳するのはどうかとも考えていた。確かに小さい小競り合いとかは起こるかもしれない。だが七海が介入する事によって戦争の無い世界を作れるかも知れ無いと思うようになって来た。七海自身がそれだけの聖人かは別として・・・。これからは世界に火種があると聞けばその国に行ってその政府の要人とか元首を逆に操って戦争の無い世界にしたら駄目なのかと・・・。だが七海自身の考えとは別に七海に従っている人間たちは自分で考えて行動している。七海自身にはテレパシーの能力が無いので瑤子や杏子、ジェニファーたちやこれから増えて行くテレパシー能力者たちがこの考えを受け入れるかどうかだ。


このまま堀田達と争っていてもお互いに傷付くだけだし戦力もそれだけ減って行く可能性もある。彼らと上手くやって行く方法は無いのか?と考えを変えて来た。彼らに恨みは確かにある。七海に従っていた普通の人間(確かにやくざだが)を殺した事も含めればだ。能力者自身も何人かは死んだり再起不能だ。それでも彼らと上手くやって行かなければ。このままだとお互いが自滅する未来が待っているだけだ。そう七海は考え始めていた。ただこの考えをどう伝えるか?


七海は悩んでいた。


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