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それでも生き続けていく〜自伝〜  作者: ヒナノ花ひな
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〜新たな生活〜


入院している間、私は母親の職場の友人のサユリさん家にしばらく預けられることになった

そこには前々から仲良く遊んでくれる私の3つ上の杏果ちゃんと4つ上の梨花ちゃんの姉妹がいる

同じ母子家庭だ。

私はその子達をお姉ちゃんのように慕っていたし、また杏果ちゃんも梨花ちゃんも私を妹のように接してくれた

ぬいぐるみを使ってごっこ遊びをしたり

テレビゲームをしたり外へお散歩に行って遊んだり、私にとっては毎日がお泊まり会のようだった

近所の公園で

「今度は何して遊ぶ?」と私が言う


いつもしっかりしている梨花ちゃんは

「もう遅いから帰ろう?」と

すると杏果ちゃんは「あと5分〜♪」

と言う


私は杏果ちゃんの真似をいつもしていた

明るくて面白い性格でいつも笑わせてくるからだ。私は人見知りが酷かったので杏果ちゃんのようになりたいといつも思っていた。


だから私も「あっと5分〜♪」と真似をした


梨花ちゃんは杏果ちゃんに怒った

「杏果!帰るよ!!!」

とKちゃんの服を無理矢理引っ張る

「痛い痛い痛い!!わかったから離して!!ひなちゃん帰ろう!」


「わかった」


わたしは杏果ちゃんの言うことはなぜかいつも聞いて梨花ちゃんの言うことは杏果ちゃん次第だった。杏果ちゃんがYESと言えばYESと言い

NOと言えば絶対にNOと言っていた



今思えば

梨花ちゃんにとったら妹が一人増えたみたいで大変だっただろうと思う。

そして夜ご飯はあらかじめ作ってある物を電子レンジで温めて食べるか、一度サユリさんが帰宅し作ってくれた。凄く美味しかったのを覚えている。

「ひなちゃんおいしい?」

「おいしー!!」

「そー!良かった!」と

サユリさんも優しく接してくれた。


食べ終わったらみんなでゲームをして遊んだ。

笑い声が近所に響き渡る


寝るときも一緒でお泊まり会がずっと続いている感覚だった


好きなぬいぐるみをそれぞれ選び杏果ちゃんと梨花ちゃんと一緒に寝る


私は夜中に目が覚めた


するとお酒の匂いをプンプンさせフラフラとサユリさんがそのまま布団に倒れ眠りについていた


私はしばらくじっと見ていた化粧も落とさず服もそのままで倒れこむサユリさんの姿はまるで自分の母親に似ていてどこか懐かしく感じた。

〜幼き孤独〜

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