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それでも生き続けていく〜自伝〜  作者: ヒナノ花ひな
47/48

〜決意表明〜




母親はテレビを見ていた






いつ打ち明けようか…。





時計を眺めるだけで






どんどん時間が過ぎていく。






すると






テレビ

《ドラッグの所持で現行犯逮捕されたK容疑者が…》








母親「またこのニュースか」

















私は今しかないと思い…












私「ママ…」













横になりながら母親は




母親「なんや?」








心臓はドキドキしていたし、殴られるのも怒鳴られるのも覚悟で私は…







私「私ね…ドラッグ使ってた」








母親は横になっていた身体を起こし




扉から覗くような格好でビックリしていた





それでも声のトーンは変わらなかった




母親「いつ?」








私「最近まで…でももう辞めたんだ。」








母親「あの痙攣発作もその影響で?あんたどんだけ心配したと思っとん?絶対もうせんといて。今度したら親子の縁切るから」




母親が〝親子の縁を切るから〟と言うときは


本気で切るわけではないが



それ程怒っているというときに使う言葉だ。












普通の家庭なら殴られるレベルだろうか















母親「捕まる前に辞められて良かったやん。でももう二度とせんといてよ」
















私「うん。ごめんなさい…。」















母親「まあ、ママもばあちゃんに色々心配かけてもたし。い 今あんたに言われてやっと、ばあちゃんの気持ちがわかった気するわ。」








実は前にも書いたが母親も若い頃







私と同じ過ちを犯していた。







何度も育ての親のおばあちゃんに心配を掛けてしまったと



迷惑掛けっぱなしの連続だったと私は何度も聞いていた。













母親「ちゃんと、ばあちゃんもやしドラッグで死んだママの若い頃の元彼もあんたのこと見とるんやからね笑 わかった?」














私「うん笑」
















母親「頑張ろ あんたは一人じゃないんやから」
















私「うん、頑張る。」




《母親も若い頃に色々してきたからだろうか、そんなに驚いて動揺する訳でもなく

落ち着いて私の話を聞いてくれた。

とても感謝しています。絶対にもう手を出さないと。母親にも打ち明け、なによりも経験者が間近にいるのだから もう二度と手を出すことも出来なくなる。》









これで良かった









だが









私の身体は悲鳴をあげているとはまだ









知らなかった。



《長期にわたり、長い精神疾患との闘いが始まるのだ》


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