〜きつく結ばれた絆〜
一度いつも通りバイトが終わり
ヒラキの家で語ったことがある
もちろんアイスを2回程打ったときだった
ヒラキが言っていた
魔法の粉をすると自分の本性が出ると…
ヒラキは玄関の壁に腰掛け座った
ヒラキ「今どんな感じ?」
私「良い感じだよ」
ヒラキ「今彼女寝てるから言えるけど、俺はずっと居てくれるなら誰でもいんだよね。」
私「そうなんだ」
ヒラキ「小学生くらいのときかな、門限が16時だったんだけど1分でも遅れると親父に暴力振るわれてた」
私「辛かったね。私は小さいときにレイプされた。解離起こしたから良く覚えてないんだけどね笑 そのあとくらいかな、母親が自殺未遂したの。言うにも言えなくて」
ヒラキは親身になって
いつもなら照れくさそうに目を逸らし合わせてくれない目を
私のほうにジーッと目をやった
ヒラキ「ひなちゃんも色々あったんだね。だけど解離性障害持ってるの なんとなくわかってたよ笑」
私「え?笑 なんで?」
ヒラキ「なんつーのかなー笑 本当に生きてんのかなーみたいな笑」
私「いみわかんない笑」
ヒラキ「ひなちゃんをはじめて見たときにそう思った」
私「そっか」
ヒラキ「ひなちゃんくらいかな こうやって話せるの」
私「なら 良かったよ。」
ヒラキは目を合わさなかったが
ヒラキ「ありがとね。」
と、言った
付き合っていた当初の私達は上手くいかなかった。
毎日病んで付き合ってる筈なのにお互い苦しかった。
でも、
いまのヒラキと私は
もちろん恋愛感情でも何でもない
だけど、友情でもない遥かに上の
お互いが言わなくてもちゃんと理解し合っている
まるで以心伝心のような。
そんな絆で
それも引っ張っても指でも解けない
固く強く結ばれた〝絆〟を感じた。




