〜フリースクール〜
〜フリースクール〜
私と母はフリースクールへと行ってみることになり
到着すると職員の人と三人で別室へと案内された。
私はピアスと髪を真っ赤に染めていたものだから
職員の人にから
「その髪の色じゃ、他の子がビックリしちゃうから真っ黒にしてほしい」
と、言われる
仕方がなく
「わかりました。」
と答えた
ピアスはしててもいいのか、とも思ったが
フリースクールへ入る為だ。
フリースクールの見学では
学校でいじめにより行けなくなった子
普通にどうしてこの子がフリースクールにいるのだろうと普通に元気な子もいたし暗めの子もいる。
私は髪を染めるよう言われたが、金髪の子もいた。
(なーんだ髪染めてもいいのかなぁ)
とも、その子を見ながら思った。
勉強したり金曜日は料理をしたり
外へとみんなで公園に行きそれぞれボーッとしたり遊んだりしていた。
職員の人は皆、優しかった。
まあ、出席扱いになるなら私も入ろう
そう決めたのだ。
第一にリオも通っているし、私も何かしなくちゃならないと、、そう思ったのだ。
その点はリオのお陰でもある。
私が教室へ行くと、元気な女の子 遥ちゃんが話しかけてきた
私の服装を見て
遥は「可愛い!どこで服買ってるの?」
と、興味津々だった。
そして、一番周りをも驚かせたのは
髪が金髪の何処か心を閉ざしているような子が
私に近づき
「もしかして、バンギャ?(バンドが好きなギャル)」
と、聞かれた。
周りの子達も
〝あの子が話しかけてる〟
と、ビックリしている様子だった。
視線は私達に注目している。
その子と好きなバンドのことなど話した。
どうして、わかったのだろうと思ったが
バンギャというものは、雰囲気や見た目
(ピアスなど派手髪など)
で、分かるものだ。
私は心地も良かったし、ここへ通うと決めた。
母親も一安心しているように感じた
【帰り道】
母親に「通えそう?」
私「まあね」
母親「良かった。最近の貴方をみて心配だったの」
私「どうして?」
母親「毎朝のように毎日アルコールをのんでいるでしょう?ここに通えば飲む時間も無くなるし友達だって出来るわよ」
私は、好きでアルコール依存になってわけではなかった。そして嫌なことや全てを忘れたいが為に飲んでいた
一気に母親に対して苛々をぶつけた
私「ママになにがわかるの!!私がどうしてお酒に依存してるのか、わからないくせに!!!」
母親「じゃあどうしてなのよ?」
私「自分で考えれば!」
母親「ママは貴方のためを思ってフリースクールも考えたのよ。わからないわよ!なにも言ってくれないじゃない!親子なのよ!?」
私「親子ならわかるでしょう?」
《私は振り返り思ったのだ、この頃の私は
自分で自分自身がわからずにいたのだ。
自分自身さえ、わからないことを
一番身近にいる母親ならばわかってくれるのじゃないかと。
期待していた部分があった。
それが裏切られ苛々をぶつけてしまったのだ。
親子だからといって、全てを理解出来るのは限度がある。だが、私は母親ならばわかってくれる。
そう。期待していたし
私がアルコールへと依存になったことを……
〝私は自分でもわからなかったのだ〟 》




