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それでも生き続けていく〜自伝〜  作者: ヒナノ花ひな
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〜不思議な少女〜

私は少し変わった女の子だった。幼い頃

他の子はアンパンマンの絵本を読んでいるのに

ヘレンケラーやマザー・テレサなどを好み読んでいた

母親はもしかして頭がいいのかしら。


と勘違いをしていたが単に私は


〝興味がある〟だけで決して勉強とは無縁な成績だ


夏休みに入り自由研究をするときは

〝ジョンベネ殺害事件〟の事件簿を母親に買ってもらいそれについて調べ上げ担任の先生を困らせてしまう。

私は本の重要な部分を抜きとり右上に亡きジョンベネちゃんの似顔絵を描いたのだ。

新聞のように出来上がり私は大満足だった

しかし、担任の先生は

「どうしてそれについて調べようと思ったの?」かと不思議がったのだ。


《今思えば当時の担任の先生が不思議がって当然のことだ。まだ小学校低学年の子供が調べることじゃないからだ》


私は一生懸命に書いたのに疑問に思われるだけでムッとしながら


「気になったから」


と、だけ答えた




思春期にもはいり、私の性格は低学年と比べ大人しく何も話さず特に男の子を意識するようになっていた。

高学年に上がりある男の子が学校へ来るたびに担任の先生を困らせていた


授業中に救急車のサイレンが鳴り田舎ではそれだけでみんな窓を眺め


「救急車やー!」


「どうしたんやろ…?」というなか


海斗くんは

「運ばれてる奴死んだら面白いのにな」と笑う


「そんなこというなや」と周りの子に言われるが


海斗くんは机の上に座ったままサイレンの鳴っている外を眺めていた。



そして、給食の時間になったときだった。いきなり


〝ガッシャーンッ!〟


と大きな音が教室中に響き空気は一気に重くなった


話し声も一瞬で止まり


みんなの目線は海斗くんに向かう。


海斗くんがガラスを手で割っていたのだ


手からは血が大量に流れそれをジッと眺めていた

担任の先生が


「保健室へ行くぞ」と手を掴むが


「離せって!!」


と反抗し一人で保健室へ向かう


みんな呆然と見つめるなかわたしひとり給食を食べていた。

すると前に座っている男子が


「おまえよくこの状況でたべれるよなー」

と不思議がる


私は「どうでもいいもん」と答えた




そして、ある日母親とスーパーへ行ったときだった


私「お菓子みてくるー!」

と走ったその瞬間…



《わぁっ…!?》



思わずぶつかりそうになり相手をみると

そこには海斗くんがいた


財布も何も持っていなく手はずっとポケットに突っ込んだまま

私はすぐに勘付いた


〝万引き?〟



母親とスーパーへ出るとき海斗くんは私を待ち伏せしてたかのようにじっと見る


わたしはなるべく目を合わさずにした。

〜華やかな日々〜

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