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かつて私達を見下した者達へ  作者: A-ten
カスミ視点
3/9

桜の花は未だ蕾のまま

こんばんはー。あてんです。

本格的に物語を動かすのは明日から!

とある少女の視点です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


“おい、カスミ!あんま先いくなよー!”

“あ、まって...カスミちゃん、私も行く...!”

“なんで姉ちゃんも行くんだよ!足おせーのに!”

“ほらほら、置いてくよ!3人とも!”


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


“なんで俺らの家が燃えてんだよ!”

“い、いやぁ!おかあさん!おとうさん!”

“は...はは...おい、嘘...だろ...なんで、帰ってきたら...こんな...って、おい!姉ちゃん!あぶねえよ!”

“はなしてぇっ!おとうさんっおかあさんっ!どこにいるのっ!?”

“い、嫌...嘘...私が...冒険しようって...言って...帰ってきて...嫌...わたしの、せいで...”

“っ、馬鹿なこと考えてないで、大人さがすぞ!”


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(どこか、懐かしい夢を見た気がする。)

(...家族...?なんだろう...記憶...なのかな...すごく暖かくて...それでいて...遠い...)

(でも...最後の一部分は...何...?家が燃えていた...?他の3人は...誰...?)


そうこう考えている内に、頭がズキリと痛む。

痛みが治まった後には、もう夢の内容すら出てこない。

でも、一つだけ言えるのは。

“懐かしい”。


そこまで考えて、私は目を開けた。


━━気付けば私は、いつの間にかベッドで横たわっていた。


...いつ寝たんだろう。記憶が無いほど、私は疲れていたらしい。

頬を両手でぺちんと叩き、目を覚ます。

顔を洗い、歯を磨いて、軽くシャワーを浴びる。

そしてベッドの横の窓のカーテンを開ければ、眩しい太陽の光が差す。

気持ちのいい朝だ。

━そして私は、机に立て掛けた刀を見る。


「はぁ...今日もまた練習いかないとかぁ...」


気持ちのいい朝は、瞬く間に終わりを告げた。

そう、なぜ疲れていたのか。

私は昨日、朝から夜まで刀を振り、いつ来るか分からない脅威に備えるため練習をしていたのだ。

その脅威とやらも、練習を始めてから何十年以上も現れていないのだが。


「うー...練習行かないと師匠とユリちゃんに怒られるよね...。」


憧れの師と親友を頭に思い浮かべて、一瞬サボろうかと考えたが、すぐにその思考を捨てて、私は腰まで伸びた長い黒髪を桜の花を模したヘアゴムで束ねる。


「うんっ、今日も今日とてポニテ日和っ!」


と馬鹿げたことを言っていると、部屋の扉の向こうから聞き慣れた声が聞こえる。


「カスミー?起きてるー?迎えに来たよ〜ぅ。朝御飯食べて練習いくよー!」


私の親友であるユリの声だ。

...まさか私が少しだがサボろうとしたのがバレたのか?

たまに迎えに来る事があるが、毎回私がサボろうと心の中で思った時にいつも迎えに来る。

こやつエスパー刀使い?私は身震いした。


「はいはい、今行くよー。」


刀と練習着を持って、ドアを開ける。

ドアの向こうで待っていた親友の彼女は、身長160cmの私よりすこしちんまりしていて、どこかぽわぽわとした雰囲気をしている。

そしてアホ毛が犬のしっぽのように左右に揺れている。

毎日私は思う。どういう原理?


「カスミおっはよ〜。」

「おはよう、ユリ。今日もアホ毛が暴れてるね。」


そう私が言うと、ユリはムッとした顔をする。

なぜか頭のてっぺんに付いているアホ毛が更にブンブンと暴れている。

もしかしてユリの本体これなのでは?と毎回思わされる。


「ひどいっ!私のこのアホ毛はチャーミングポイントだっていうのにー!!」

「そのチャーミングポイントを師匠に刀で刈り取られないようにしなさいね、いつも師匠にそこを狙われるんだから」

「あぅぅ...意地悪カスミだぁ...このアホ毛が無くなったら私消えちゃうのに〜...。」

(やっぱり本体そのアホ毛なの...!?)


ふわりとしたセミロングの青い髪が、ユリの感情とリンクしているのか萎びていった。

訂正。アホ毛ではなく髪の毛全体がユリ本体かもしれない。

原理?知らない。


「さ、まずは朝御飯食べに行こっか。」

「うんっ!今日は昨日食べられなかったクロワッサンを食べるんじゃー!」

「ふふ、ほら、早くいくよ〜!」

「あっ、まってよカスミー!」


そして私達がいつも寄っているパン屋さんに寄ると、昨日と同じくユリが食べようとしていたクロワッサンは売り切れだった。


「今日私練習さぼる」

「えっそこまでクロワッサン食べたかったの!?」


私は見えなかった。急激に彼女の髪の毛が伸びてサナギのようになっているユリちゃんなんて見えなかった。

怖い。

クロワッサン作って明日食べさせてあげないと...


ちなみにこの後ユリちゃんは師匠に髪の毛(さなぎ)を切り刻まれました。

何故かアホ毛は華麗に師匠の刀を避けていました。

どうやら本人の意思と関係なく動けるようです。

怖い。

と、まあキャラの濃い親友だこと。

16歳ロング黒髪ポニーテールの刀使い、カスミちゃん登場です。

本作の主人公の一人でございます。

彼女の技とか刀の説明は次回。


16歳青髪セミロングアホ毛のユリちゃん。濃い。色んな意味で。

身長は151cmです。

カスミちゃんユリちゃんの師匠はカスミちゃんの技同様次回登場です。

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