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2人の百合百合恋物語  作者: イカリング*7 8 3
4/11

第4話 コート


白崎光姫。その子があの子の支えになっていることは確かだろう。

なら私はどうすればいい?

そう自分に問いかける。見たままにするのか?その答えは否だ。それは嫌だ。なら私には何が出来る?そうだ。そうだった。

大切は無くなった時に初めて大切だと気づく

でもそれは


新しい大切が無くなったた時だけだから


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

寒い。物凄く寒い。しっかりジャージは上下着ている。いつもならそれで何とか凌げる寒さだった。でも今日の体育の授業は格段に寒い。

朝着替えをしている時、お母さんが寒波がどうたらこうたらで今日は寒くなるから、下着は暖かいものを着ていきなさいと言われたのを思い出す。この事だったのか。

登校中は光姫ちゃんと登校していて、寒さなんて気にならなかったし、そもそもコートを着ているから寒さは感じなかった。

でもいざこうやって下着1枚と体操服1枚、ジャージ1枚になるとくるものがある。

そんな寒さに耐えれずにグラウンドへ行く途中の昇降口で、小さくなっていると後ろから声が掛かる。


「どうしたの?奈々。」

「物凄く寒いんだよ。寒すぎて動けない。」


声を掛けてきたのは里奈だった。里奈は学校が認めている体育用のコートを着ていて暖かそうだ。いやはや本当に暖かそうだ。

そんな私の心を読んだのかそれとも、羨まし過ぎて顔にでていたのか里奈が「うーん」と考え出す。数秒もしない内に里奈が提案する。


「そうだ!私汗かいたとき用にこのコート2つ持ってるから奈々に1つ貸してあげるよ。」

「本当!?ありがとう里奈ぁ~。大好きだよぉ〜。里奈が“友達”で良かったよぉ〜。」


こうして私は今日の体育の授業はとても快適に過ごせた。


体育が終わったあと、コートは洗って返すと里奈に言ったのに里奈が凄く「いいよ。いいよ。」と言っていたのは謎だった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「でね。その時に里奈が来て汗かいたとき用だって私にコートを貸してくれたんだよ。いや~本当にあれは有難かった。」

「そうなんだ。良かったね奈々ちゃん。」


今は奈々ちゃんとお昼ご飯を食べているところだ。

最初の頃は緊張したけど今は日課になっていて、だいぶ緊張しなくなってきた。まだドキドキはするけど。

でも時々苦しくなる。そんなこと思っちゃいけないんだって、思われてもいけないんだってそう考えてしまう。そう考える度に胸が締め付けられる。

だけど私は奈々ちゃんと一緒にいたい。そんな気持ちも同時に膨れ上がってきて、心の中がグチャグチャになってしまう。それでも気持ちが1つに決まらなくて……


「み……ん」

「み…ちゃん」

「光姫ちゃん!!」

「は!どうしたの?奈々ちゃん?」

「もう聞いてる?光姫ちゃん。今度の日曜日お出かけしようって話。」

「んぁぁ。全然大丈夫だよ。」

「そっか良かった。じゃあ午前10時に私の家の前に集合でいい?」

「うん。分かった。」


流れでオッケーしちゃったけど、それって奈々ちゃんとのデートってことだよね?!

…………………………。

やった。

そう心の中で私は呟いたのであった。


帰り道。今日は奈々ちゃんは、佐藤さんと帰る予定が先にあったとの事で、私一人で帰ることになった。少し残念だった。

そんなことを考えている自分にはっとし、思考を断ち切った。

すると今日のお昼の時の会話が頭の中に浮かぶ。


「そう言えばなんで汗かいたとき用コートを持ってきたのかな?」


今は冬だし汗をそんなにかかない。かいたとしても、下着や体操服が濡れるだけでコートにまでは流石に濡れないだろう。確かに佐藤さんは運動部だけどそれでもだ。

もしかして佐藤さんって汗っかきなのかな?

なんて考えていたら家に着いた。


いつも読んでいただきありがとうございます。

ブックマーク3個ついてることを知って飛び跳ねそうなくらい喜んだイカリングです。

今回は里奈回にするつもりだったんですけど全然で出来ませんでした。書いてたらこうなっちゃったんです。はい。

更新が不定期で素人が書いたこの小説を読んで頂いた本当に幸せです(こいついっつも幸せですって言ってんな)。皆さんには感謝してもしきれないくらいです。本当にありがとうございます。

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