第3話 佐藤里奈
奈々ちゃんの身長は157cm
みきちゃんの身長は152cm
です。
「光姫ちゃん」
そう呼ばれる度に胸が締め付けられる。単に嬉しくてそうなるのもあるのだろうが自分が奈々ちゃんに対してそういう感情を持っていることを強く突きつけられ、そういう感情を持ってはいけない。持っていても決して外に出さず自分の心の中に収めておかなければならない。そんなことになってしまっている自分無力に、不甲斐さに、腹が立ちそれでも尚奈々ちゃんの隣に居たいと思ってしまう。そんな色々な感情が飽和したような感覚に胸が締め付けられる。
奈々ちゃんにはそんな思いをして欲しくない。だから私は奈々ちゃんに好きになって欲しくない。奈々ちゃんが私のことを好きになったりでもしたら私は歯止めが効かなくなってこの行き場のない気持ちを全て奈々ちゃんに背負わせてしまうことになるから.........
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あ〜お弁当食べてる光姫ちゃん可愛いな~
こんなことを毎日考えてる気がする。むしろ今は定着し過ぎて考えていない方がおかしいくらいに光姫ちゃんのことを好きになってしまっている。せっかくこの前は手を繋いだんだし、次はもっとレベルアップしたことをしたいな。と思い次々と案を出していく。だいたい36個くらいの案を出した時、時間にすれば2分程だろうか、その時聞きなれた声が耳に届く。
「奈々一緒にご飯食べようよ」
その声の持ち主は佐藤里奈。腰まである少し暗めの茶色の髪に、紫色の瞳。身長は私と同じくらいだ。
そして一応私の幼なじみでもある。一応というのは高校に入ってから光姫ちゃんと一緒に過ごす日々が多くなってからあまり喋らなくなったからだ。
それでも私は別に里奈のことを、嫌いに思っておらず、むしろこれからも仲良くしていきたい1人だ。
私は里奈の言葉を聞き今が昼休みだったことを思い出す。すっかり光姫ちゃんの仕草に見とれていたようだ。
個人的には里奈のグループと食べるより光姫ちゃんと食べたいのだが、せっかく誘ってくれたのに断るのは失礼だし、なにより光姫ちゃんがもうお弁当を食べ終わりかけていたので里奈と食べることにした。
ちなみに私と光姫ちゃんはいつも一緒にお昼を食べるのだが、今日は昼休みの始まりの時に私が寝ていてそれに気遣ってか光姫ちゃんが起こさずにいてくれたのだ。
昼休みが始まって早10分その間里奈達は、友達と食事の準備や、ケータイをいじっていたらしい。里奈から聞いた。
「こうやって奈々とご飯食べるの久しぶりだね。」
「うんそうだね。あんまり里奈と一緒にいる時間がなかったからさ。」
「奈々いつもあの光姫ちゃんって子とご飯食べてるけど仲良いの?」
「うん。仲良いよ。私の親友。」
「ふーんそっか.........」
里奈の声のトーンが下がった気がした。最後の言った言葉わ。でも顔は笑っているし、何か悩みを抱えているようには見えなかったので、私は気にせずお昼を食べることにした。
とても楽しい時間だった。
そう言い表すのが適しすぎているほど、今日のお昼は楽しかった。
光姫ちゃんとお昼を食べる時は、勿論楽しいのだか今日のお昼はいつもと違った“友達”同士で語り合うという、初めてのことをしたため皆の考えていることや、最近の趣味、面白かったエピソードなど皆の知らない一面が見れて、とても面白かった。
勿論その話の中には好きな人の話もあったのだが、まぁそこら辺は上手く誤魔化す、もとい躱しておいた。
ちなみに里奈は好きな人がいるらしく、皆にアドバイスを聴いていたが肝心な好きな人は教えてくれなかった。
さようならの挨拶の後
今日は否、今日も光姫ちゃんと帰らうとしたのだが光姫ちゃんは今日は委員会らしく一緒に帰れないとのことだった。いつもなら光姫ちゃんの委員会が終わるまで学校の外か、教室で待つのだが今日は珍しいことに里奈が、一緒に帰ろうと誘ってきたので里奈と私の2人で帰ることにした。
まぁ今日はどのみち早く帰って家の手伝いをしなくちゃいけないので光姫ちゃんは待てなかったのだが......
勿論光姫ちゃんには連絡済みです。
下校中、私と里奈は微妙な雰囲気で帰っていた。微妙というのは、どちらかが話し掛けようとしていても、結局話し掛けられない。でも。というそんな雰囲気だ。
そんな空気を破ったのは里奈だった。
「奈々は最近いい事あった?」
「え?あぁいい事か〜。あっ最近面白いゲーム見つけたことかな。」
「ふーん」
などと途切れ途切れの会話を何回か繰り返したところで、2人が別れるまでの分かれ道まであと数百メートルくらいになったところで、里奈が口を開いた。
「奈々は光姫ちゃんのことどう思ってる?」
「ふぇ?」
いきなりに唐突すぎる質問内容だったので、つい阿呆けた返事をしてしまった。まさか私の気持ちに気づかれた?と思ったがそこまで分かりやすくしていたつもりはないので、それは無いなと思い否、自分に言い聞かせて冷静に返事をする。
「私の親友でとっても可愛い子だと思ってるよ。」
よく良く考えればこれも不味くね?と思ったが言ってしまったものは仕方が無いし、まぁいいやと割り切った。
「ふ〜ん。親友ね。」
と里奈が口にすると分かれ道まで来てしまった。もう少し話していたいが今日は早く帰って家の手伝いをしなくちゃいけないので此処で直ぐに帰ることにした。
「バイバイ里奈。また明日。」
「うんバイバイ奈々。また明日。」
こうして私達は別れを告げそれぞれの家に帰った。
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部屋の中にパソコンの光が1つ。
里奈が自室でパソコンをいじって居るのだ。
そしてインターネットのページを開き検索欄にカーソルを合わせる。
「白崎光姫ね。さ〜てどんな子なのかな?」
そういった彼女の顔は嫌悪と好奇心が混ざった顔をしていた。
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