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2人の百合百合恋物語  作者: イカリング*7 8 3
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2話 登校中に

現在朝の7時頃だろう。だろうというのは私、佐倉奈々が使っている目覚まし時計が壊れているためだ。しかもそのせいで朝起きれず完全に遅刻まっしぐらの道を辿っている。時間がわからないならスマホを確認しろとか思うだろうがそれすらもする余裕が無いほど急いで準備をしているのだ。

なんとか家を出る最低限の時間までには間に合い遅刻する道は免れたがそれでも多少遅れてしまった。時間はわからないのだが何だろう私の経験と本能がそう言っている。

私の親友であり私が密かに想いを寄せている存在白崎光姫との待ち合わせ時間は7時20分。少し落ち着いて時間を確認してみた(スマホの)ところ案の定、現在はその10分遅れの7時30分だ。そそくさと家を出て待ち合わせ場所に行くとそこには1人の人がいた。白い髪は腰上まであり身長は私より少し低め緑の透明感のある瞳に小さな顔。間違いない私の親友で片想い相手の白崎光姫だ。

私が“親友”の元へ走っていくとこちらに気づき手を振ってきた。

現在この日本は冬真っ只中でうちの学校でも当然なのだが冬服登校となっている。更に光姫ちゃんは冷え性なので手首まであるコーン色のボタン式コートを着用している。その姿を見て半袖は肌が露出していていい目の保養になるのだが、長袖もなかなか表現しがたい魅力(私が知っている中の言葉で表現するならば清楚)があり、こちらは心が癒される。そんなことを考えながら歩いていると待ち合わせ場所に着いた。

私が待ち合わせ場所に着くと、とてつもなくかわいい笑顔見せながら光姫ちゃんが話しかけてきた。


「いつも通り今日も遅刻だね。今日は目覚まし時計が壊れてたりしたの?」

「うっ。なんで分かったの?」

「今日、私も目覚まし時計壊れてて早く起きちゃったんだよね〜」

「早く起きれただけ良いじゃん…」


などと2人で会話しながら通学路を歩いていく。するとふと光姫ちゃんが私に


「手袋してないけど寒くないの?」


と問いかけてきた。よくよく考えれば自分がいつも愛用している茶色の手袋をしていないことに気づき、気づいた途端に、急に手に冷気が当たる感覚が伝わってくる。私は冷え性出ないと言っても現在は冬真っ只中なので、手袋がないと流石に少しきついところがある。その分光姫ちゃんはしっかりと薄いピンクと白の手袋をしていて暖かそうだ。 などと考えているとみきちゃんが


「私の手袋貸そうか?」


と私に提案してきた。流石に私も予想外の展開だったので少し動揺してしまって


「え?!いいの?ついでにその手袋そのまま持ちかゲフンゲフン。でもそうしたらみきちゃんの手が冷えちゃうよ。」

「あっそっか。でも奈々ちゃんが寒い間までいる訳にはいかないし。ぅーん」


と唸り声を小さく上げながら悩んでいる姿を見るとますます可愛いくてたまらなくなる。

それでもみきちゃんが私の為に頑張って考えてくれているんだから私も考えないとと手袋問題について考えようと考え始めたその時。


「あっ!」

「どうしたの光姫ちゃん?何か思いついた?」

「いや思いついわ思い付いたんだけど凄く恥ずかしいというかその、御褒美というか」


最後の方は声をごもらせていて聞こえなかった。

でもこの状況を打破出来ることがあればそれを実行したいものだ。流石に手袋無しで学校まで登校するのは少しきついところがある。

あと個人的に、何がどういう風に恥ずかしいのか興味がある。


「お願い光姫ちゃん。教えて」


などと両手を頭の前で合わせて頼んでみると

光姫ちゃんが仕方ないなぁと微笑した。そして


「奈々ちゃんこの手袋を左手に付けて。」

光姫ちゃんから左手用の手袋を貰いは付ける。

「はい。付けたよ」

「それじゃあ次は右手を出して。」


光姫ちゃんの言われた通り私は右手を光姫ちゃんの方に出す。すると光姫ちゃんは左手を私の右手に近づけさせ、そして......


繋いだ。


光姫ちゃんの暖かい右手が私の冷たいに触れ密着する。さらに私の指と指の間に光姫ちゃんの指が入り込む。これは俗に言う恋人繋ぎだということに気づくと私の体全体が急に熱くなり頬が桜色に染まり、鼓動が早くなる。

いきなり片想いの人にこんな大胆な事をされて動揺しない人はいないだろう。実際今私は物凄く動揺しているし顔も真っ赤だ。光姫ちゃんは私の事を親友と思っているだろうから私よりは恥しくないだろうが私は恥ずかしいどころではない。しばしの間2人の間にもどかしい静寂が流れる。そしてそれを破ったのは光姫ちゃんの声だった。


「こうしたら2人ともあったかくなるよ」


と、とても小さな声でそれでも確かな音を持った声が私の耳に届く。返事をしようと光姫ちゃんの顔を見ると私と同じくらいまたは、それ以上に顔を赤く染めていた。私はそれを見て再度この状況を理解させられ少し収まった鼓動が再加速する。しかし私は喉から頑張って声を振り絞り返事を返す。


「うん。とっても。」

「そっか良かった。」


と短い会話をし終わらせるとまた2人の間静寂が流れる。今回のそれは学校に着くまでという長い間のものだったが不思議と先程のようなもどかしさはなく、心地良く感じられた。

今回は手繋ぎ回でした。

色々考えてネタを絞り出した結果が今回です。キャラの表情や心情の表現。会話の進行など慣れないことをしたので凄く書き方に悩みました。別の方法でも暖かくなる方法あるだろなんてのは知りません。w

読んで頂いてありがとうございます(読んでる人いるかわからんけど……)

幸せです。

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