表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わりかけの世界  作者: Sikto
1/1

【一話】終わりの始まり

《終わりかけの世界 一話》

今は西暦も和暦もなくなった頃、

世界は人間同士の争いにより大きく変化していた。

地球上の緑は大半が失われ、気候も大きく変化するほどに…

栄えていた街も荒れ果てていった…

そんな荒れ果てた街に一人の青年がいた。

「あー、また何もない…」

青年の名は、リリック

食料を確保するべく、街を転々と移動していたのだ。

しかし、荒れ果てた街にそんあものはあるわけがなかった。

「次の移動先は…っと」

リリックの移動手段は主にバイクを用いているため行動範囲は広かった。

しかし、多くの街は爆弾によって消し飛んだ跡地になっていたため、

残っている街に行くまでに半日を消費するほど距離があった。

リリックの所持物は、軍用GPS端末、水、固形食、ライト、ハンドガン、ナイフを一つのリュックにまとめて持っていた。

バイクには、ロープ、予備用ガソリンタンク、シャベル、バーナーなどのサバイバル用品が積載されていた。

リリックのバイクは軍払い下げ品のオフロードバイクだ。

「さて、移動始めっかー…」

そんなことを呟いた途端、

(ビーッ、ビーッ、ビーッ)

GPS端末の警告音が鳴り響いた。

「ん、なんだ?」

GPS端末を覗き込んだ、そこには

【警告:code 38 設定範囲にロボットを検知】

と書かれていた。

「設定なんてした覚えないぞ…しかもロボットって…」

リリックには何が何だかわからなかった。

(ピピッ)

またGPS端末が鳴った。

【解析:軽戦闘用ロボット

個体識別番号:099

所属:不明

危険性:低

武装:なし

運転モード:自動

解析完了】

「よく分かんないな…」

リリックが言った途端、近くで冷たい機械音がした。

(ガチャッ…ガチャッ…)

ボディには【99】と書かれている。解析のロボットだ。

隠れないとやられる。そう思ったリリックは、倒壊した建物の

コンクリート壁に身を潜め様子を伺っていると、

ボディの一部が剥がれるほどの損害を受けていることが分かった。

それに、伴って右のアームが機能していないようだった。

「だから、“武装なし”ってことか…」

しばらくすると、バッテリー切れなのかその場にロボットは崩れ落ちた。

…ピクリとも動かなくなった。

ロボットに近づきしばらく調べると、端末とロボットをつなぐ端子を発見した。

何か発見があるのではないか、そう思い端末を繋いだ。

すると、このロボットがこの型の最後の機体であることが判明した。

更に調べると、このロボットは争いが始まる前に創られた

初期モデルであることも分かった。

しかし、不明な点が一つあった。

この機体は“なぜ動いていたのか”ということであった。

「バッテリー切れのロボットが何でこんなところに…?」

とりあえず、そんなことを気にする前に、食料確保が優先だ。

リリックは、ロボットが所持していた銃に目をつけた。

「これ、使えんのかな…」

見てみると、思ったよりも状態が良いことがわかった。

弾も、ロボットの中に格納されており、十分な量は確保できた。

「これで武器はなんとかなったな…」

リリックは次の街まで道を急いだ。

こんにちは、シクトです。

初めて書いたお話がこれです。

これからぼちぼちお話を投稿できたらなと思います。

これからどうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ