第零話 私の最期
私はもう中学生。私は相変わらずこの世界で生きていた。こもれび中学校に入学して一週間。なのに、私の生活が魔が差した馬のように反乱を起こすとは知るよしもなかった。これは、事件が起こる5時間前...........
「真弓おはよー!」
「おはよー、愛羅。」
私は、愛羅とこうして話し、好きな人を見つめていると、目が合った。
「おはよー。フワアァァ。どうしたの、真弓ちゃん?僕の顔に何か付いてるの?」
「ううん、なんでもないよ。」
可愛い!新太君!萌えーー!
「あ、そうだ、今日の放課後開いてる?」
「うん、開いてるよ。じゃあ、樹の陰公園で待ち合わせね。」
そうやって話しているうちに、1時間目が始まった。しかも最悪、数学だ。今日は、6年生の算数のテストで、なんと6枚もある。数学と算数が苦手な私は、地獄だ。そして、テストが始まった。私が2枚なのに対し、新太君はなんと5枚もやっているのである。この天才め。 キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴った。
「残りは宿題です!必ずやって来るように!」
私の残りのテストは3枚、新太君はなんと1枚もない!他の人は、1枚か2枚残っている。すごいなあ。
そして2時間目が始まった。なんと、社会だ。これは得意!新太君に見返してやるッ!
「人類の発祥地はどこでしょu...」
「はいッッッ!」
シーン...私の声が教室中に響き渡った。
「あ...えっと、真弓さん。」
「アフリカです!アフリカから子孫が世界に渡り、今のようになったと考えられています。」
パチパチ 拍手が起こる中、私は照れながらも新太君の方を見ると、涙目ですごいなあと呟いていた。可愛い。
「あ!もうチャイムが鳴っている!日直、お願い致します!」
「気をつけ!礼!ありがとうございました!」
「ありがとうございました!!」
「真弓ちゃんすごいよー社会教えてー。」
「私も数学教えてー。」
私と新太君は笑い合った。
「もー二人とも可愛い過ぎッ!」
私と新太君は愛羅に抱き締められた。痛い。こんなに痛かったっけ。
二時間が経ち、学校から家に帰る頃。
「見てみてー、猫じゃらしー。」
新太君は口に猫じゃらしをくわえて、手には猫じゃらしを持っていた。
「汚いよー。」
「可愛い過ぎー!!萌えーー!」
この二人は小学校から一緒だ。新太君はイケメンで、髪に茶髪がかかり、寝癖が付いていて、犬みたいな性格だ。愛羅は、明るい性格だ。友達も多い。そうやって考えていると、新太君がふと口を開いた。
「ねー、樹の陰公園で集合だよね。あのあと、デパートに行ってお揃いとか買おーよー。」
「それ賛成!」
「お揃いとか嬉しいねー。あっ、ここでお別れだね。バイバイ!」
「バイバイー真弓ちゃん!」
「バッハハーイ真弓!また後でね。」
そして私は家で準備をし、家を出て行く。
「行って来ます!」
「あ、真弓待って!お財布忘れてるわよ!」
「ありがと!」
「あと、真弓、樹の陰公園の噴水には近っ...な...で」
最後の言葉は聞かずに私は家を出た。自転車で道路を走行して、樹の陰公園に着いた。しかし、まだ二人は来ていない。おまけに、公園には誰一人のいない。仕方がない、噴水で座ろう。
まだかな、もう1時間も経ってるのに遅いなー。空には黄味のかかった雲がゴロゴロと唸っている。噴水の段差に座っていると、いきなり強い力で引っ張られた。噴水は青い光を放ち、私は吸い込まれる。その時、二人がやって来た。
「⁈真弓ちゃーん‼︎」
「真弓ー!待って!」
「新太君‼︎愛羅‼︎助けて‼︎助け.....て...」
私は噴水が放っている青い光の中に吸い込まれた。二人の名前を呼んだのはこれで最期。もう、二度と戻ることはないだろう。
私は、12歳の若さでこの世界から消えた。