君が好きだよ
僕は君が大好きだよ。
君とは一年に数日しか会えないね。
でもその数日があるから。
僕は、君にまた会える来年まで頑張れるんだ。
君はいつもやさしい。
悲しいときに君を見てると涙が自然と溢れてくる。
嬉しいときに君を見てると笑顔がこぼれる。
どんな時でも僕の気持ちに、すぅっ…と入ってくるんだ。
君はみんなから人気があって・・・
たまに独り占めしたくなるけど、
君の周りに人がたくさんいるのを見るのも好きなんだ。
矛盾してるって笑うかな?
君を、初めて綺麗だと感じたのは、
僕が19才の夜。
生まれてからずっと側にいたのにね。
19才の時、色んな事が嫌になって、
夜中にふらっと外に出たんだ。
夜空が見たくて、
周りに光のない、小さな公園に向かった。
そこに君はいた。
月の光に照らされて、君は輝いていた。
言葉にできない程綺麗だと思ったんだ。
君は年を重ねる事に綺麗になっていく。
自身に満ち溢れていく。
僕は、それを見る度にうれしくなって、勇気づけられるよ。
君に会えるのは春だけ。
夏も秋も冬も、
君は側にいるのに、春しか会えない。
でも、
きっと一年中会えたら、
君の大切さには気付けない。
君の優しさに慣れてしまう。
君を綺麗だと思わなくなるかもしれない。
い。
僕は君の名前も大好きなんだ。
誰が付けたかは知らないけれど、優しい響きで君にぴったりだと思う。
「桜」
君は決して話さないけど、会えば僕に元気をくれる。
そんな君が大好きだよ。