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炎と雷と

裏井が飛び出した。前へ飛ぶ力と共に大剣を振るう。

「はっ!」

ガキィン!

対して刈谷はランスで防ぐ。

「ふんっ、お前がこのランスの力を忘れたとは言わせないぞ」

刈谷はにやりと笑った。

一年前、Aのランスに敗れた一年生の姿を、一年生でアルファベットにいた刈谷はしっかり見ていた。

「炎よ!」

ランスから赤い炎が溢れだした。

裏井はそれを避けるように後退、大剣の刃を下につけて左手を前に出す。

「エレキショット!」

唱えると、左手から稲妻が放れて刈谷へ向かう。しかし前に構えられたランスに防がれてしまった。

「詠唱でもない魔法など、ランスの敵じゃねぇぜ」

刈谷がランスで隠れていた前にいる裏井を見ると、

「雷よ 我が手を離れて 目標に降り注げ」

裏井はすでに詠唱を終わらせていた。

「ライトニング!」

裏井が手を上から下に降ろす、刈谷の頭上から雷が落ちてきた。

「ちぃ!」

刈谷はランスを掲げて盾にした。雷が直撃したが、特に怯むことなくランスが全て受け止めた。

「今のは少し驚いていた、だが、その程度では勝てないぜ?」

余裕の笑みを作る刈谷。

それを見た裏井は、

「…………だな」

何か呟いた。

「は?」

刈谷が聞き返す。それに裏井は答えた。

「期待外れ、だな」

「なっ!? お前、今の状況分かってんのか!?」

魔法は全て防がれ、詠唱魔法でさえ当たらない。加えて接近戦はランスから溢れる炎により困難。圧倒的に裏井が不利だった。

しかし、

「今までのは、昔の俺の技だ。アレから一年。俺はリーダーになった」

裏井は余裕を見せながら、大剣の柄を両手で握る。

「昔とは違う、ランスを使う相手も、俺の力もな。今の俺なら、お前なんて恐るるに足らないんだ」

「くっ……! そういうのは、俺に一撃当ててから言え!」

挑発に乗った刈谷が前へ、裏井は大剣を盾のように構えてランスの突進を防いだ。

「燃えろ!」

刈谷はランスから炎を溢れさす。大剣を越えて炎が裏井に迫る。

対して裏井は、炎を避けもせず、

「我が獲物よ 雷に染まりて その身を任せ」

詠唱を終えた。

「雷剣装化」

大剣がバチバチと音を立て、発光した。

しかしその時ランスから溢れる炎が大剣を越えて裏井の体に触れる。

「そのまま燃え尽きろ!」

「お断りだ」

瞬間、

ブォン!

空を切る音が響き、裏井が振るった大剣が炎を切り裂き、刈谷を手に持つランスと共に貫通した。

「なに!? ランスを貫通しただと!?」

「雷剣装化は獲物を雷のように変え、相手に貫通してダメージを与えさせる事が出来る定着魔法だ」

裏井は振り切った大剣の柄を握り直し。

「終わるのはお前だ!」

逆方向へと大剣を振り切った。

「っっ!?」

刈谷の体に青い光がまとわれ、後一撃の合図を示した。それを見た裏井は切っ先を前に向けて突進。

「はぁ!」

防御姿勢に置かれたランスと共に、刈谷を貫いた。

「ば、バカな! 最強武器Aがこんな簡た…」

そこまで言ったところで、刈谷は消えた。

大剣の刃を地面に突き刺して、刈谷の消えた場所に裏井は語る。

「武器が強くても、使う人がそんなんだから負けるんだよ。去年の使い手は、抜群の使い手だったぜ」

すると、空間に響くような声が聞こえた。



バトル終了


勝者は、チームレインボーです



「アイツ等、他の3人に勝ったんだな」

今まで黙って見ていた榎口が裏井に近寄った。

「みたいだな、このアルファベットには原石はいなかったんだろう」

声が再び響く


これより、空間の外へ転送します

外に出たらチーム同士、勝敗に関係なく互いの勇姿を褒めあって下さい

それでは、転送します



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