何も成し遂げてないのに異世界から帰還した勇者(読了:1分)
あらすじと一対になっておりますので、そちらに目を通してから本文を読んで頂けると幸いです。
《 召喚 》
「この世界を救ってください、星に選ばれし勇者様」
「いやぁ、突然そんなことを言われても……無理ッスよ。俺、特技なんてないし」
「そこをなんとかお願い申し上げます。もはや縋れるのは貴方様しかいないのです」
「でもホント、世界を救うとかそんな自信ないんで……」
「そうですか。では帰っていただきましょう」
「えっ」
「残念ですが致し方ありません……他の方を召喚し直すことに致しますわ」
「ちょ、ま」
「それではお達者で」
《 帰還 》
「なんであともう一押ししてくれなかったんだッ!!!」