大当たり
ツインテール眼鏡の少女こと明依美ちゃんの左手の薬指に契約リングをはめたら、その契約リングが七色に光りだした。
「え?」
ナニコレ
契約主が契約リングをはめたら契約リングが七色に光るなんて、聞いてないんだけど?!
もしかして、、、
僕は恐る恐る自分の左手の薬指の契約リングに目を向けた。
「・・・・・・・・・・・うそでしょ。」
僕の契約リングの星の中には【120】と、三桁の数字が浮かび上がってきていた。
僕たち人造人間は、契約主から自分に向けての関心を栄養として、存在することができる。
そして、僕たちは、自分の契約主が、自分にどれだけ関心があるかを、契約リングを通して知ることができる。
人造人間は、その、契約主からの関心数が多ければ、多いほど、長生きができ、多くの機能を発揮できるのだ。
関心数【1】につき、人造人間一日分の寿命であり、一回分の攻撃機能を扱えるようになる。
僕の今の明依美ちゃんからもらった関心数は【120】
つまり、ぼくは、4か月も寿命がもらえ、120回も攻撃機能が使えるということだ。
研究員は、普通、初めは【8】ぐらいだと言っていた。
どんなに多くても、2桁に届くか届かないかぐらい…
僕の関心数は【120】……
バグでも起きたのだろうか?
まあ、それでも、僕が、長生きできそうなのには変わりない。
僕は相当な大当たりを引くことが、できたのだろう。
寿命が延びたという事実に、まだ契約は始まったばかりなのに、僕は自然に笑顔になってしまう。
それを見た明依美ちゃんもまた、僕に、幸せそうに笑い返してくれた。
「・・・・・・・・!」
ああ、だからか。
僕は明依美ちゃんの笑顔を見て気づいた。
明依美ちゃんは、まだ知らないからだ。
僕が人造人間だってこと。
だから、僕に対して、普通に一人の人間、一人の異性として接している。
ほかの契約主が僕たちのことを機械や、おもちゃとして見ているのに対して。
じゃあ、もう、このままでいいよね。
きっと彼女も、僕が人造人間だって知ったら、僕を人造人間とみて、人造人間として、接するのだろう。
それは嫌だ。
だから
明依美ちゃんには、「ちょっと超能力が使える人間」とか何とか言って、誤魔化してしまおう。
このまま、彼女が気が付くまでずっと。
関心数からもどれだけ明依美ちゃんは無吾非君が好きかわかるよね