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冒険者登録

冒険者となった鈴木康太に早速障害が降り注ぐ

私はとりあえずある人物の言葉を信じて進むことにした。感覚が南に歩けと言っている。私は刀をしまい、アサルトライフルを肩にかけて進んだ。刀は収納にしまっている。少し起伏がある平原で草の高さは50㎝程だ。まあまあな高さだ。10分ほど歩くと踏み均された道を見つけた。それからその道に沿って更に南に進むと街を見つけた。私はアサルトライフルをしまい、刀を手に検問所を通った。

「おい、そこの旅人、ギルドカードは持っているか?」

「持ってません。」

「そうか、なら通行税銀貨一枚だ。」

私は感覚で良く分からない文字で『銀貨』と書かれた銀貨を出し、門番に支払った。

「これが通行証だ。さっさと通れ。」

ぶっきらぼうに門番に言われた私は街に入った。それにしてもこの街中に書いてある文字は線文字のようなものだった。元日本人からすれば実に馴染みがない。実際の識字率はどうなのだろう。私はそんなことを思った。私の感覚が『ギルド』という場所に向かえと言っている。だがギルドがどこにあるのかわからない。私は感覚的に話しかけても大丈夫だ、と思った男に話しかけた。

「ギルドはどこにあるか知っていますか?」

「そこの角を右に曲がって次の角を左に曲がればあるよ。」

「どうも。」

「お前は旅人か?」

「そうです。」

「頑張れよ。」

男に最後にそう声をかけられた。しかし、私は不思議と勝手に良く分からないことを言っていたなと思う。だが、考えてみれば私の独り言はおそらく日本語であるわけだ。この世界の人から見れば未知の言語、怪しまれないように気を付けなければならないと思った。

男の言う通りにストリートを進むとギルドがあった。ギルドとは本来同業者組合という意味であるが、ここでは様々な種類のギルドが一か所にまとめられているらしい。私はその中で冒険者ギルドの窓口にいった。

「冒険者登録をしたいです。」

「そうか、では銀貨三枚と通行証を出してくれ。」

麻袋から銀貨を出す仕草をしながら銀貨三枚を出した。

「ここに名前を書いてくれ。書けないなら名前を言ってくれれば私が書こう。」

「自分で書きます。」

私は名前を羽ペンで証明書に書くとそれを手渡した。

「あんた字綺麗だね。貴族の出身かい?」

「違います。」

「貴族とかは身分を隠して登録するものだから深追いはしないさ。」

どうやら信じてくれないらしい。

「最後にここに血を垂らして指で押してくれ。」

私は指先を少し傷つけ、押捺した。すると紙がひかった。

「これで登録は完了だ。それとこれが鉄のプレートだ。これもギルド証だ。大体はこれで大丈夫だが、案件によってはこの紙の証書も必要となる。無くさないようにしてくれ。」

ふと横の掲示板に書いてある依頼を見て、薬草採取の依頼が目に留まった。

「あの薬草採取の依頼を受けても良いですか?」

「あれか、お前さんには丁度良いだろう。良いだろう。やってこい。」

私は直観で水色の綺麗な草を探しに行った。そして草むらを見渡すと水色の草が群生している場所を街の南側で見つけた。私はそれを見つけるとそこまでひとっ走りした。体感としてはボルトよりも早く走っている気がするが、全く疲れなかった。そして3分ほどで到着すると幾らか余分に採取した。

「まあこんなもんか。」

帰ろうとすると、なんか冒険者らしき3人に囲まれた。

「お前も薬草採取の依頼か。」

「そうですけど。」

「おい、薬草をよこせ。」

「断ります。」

「渡さねえならお前を殺して取るだけだ。」

「そうですか。それはいただけませんね。」

「さっさと渡せ!」

その内の一人が剣を持って襲い掛かってきた。私は咄嗟に刀を出し、刺突した。

「グヘッ」

奴の剣が私に到達する前にみぞおちに刀が刺さり、絶命した。私は無言で槍を出し、残りの二人をまとめて串刺しにした。

「ギャギャッ」

こっちもすぐに絶命した。

「全くこの世界はなんと物騒なのだろうか。」

私はさっきと同じように遺体と武器と血を全て収納にしまって証拠を隠滅した。


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