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開業後編

「スティンガーを使え!」

35㎜砲で効果が限定的であるため、ゲパルトの副武装であるスティンガーでの攻撃を試みた。

「スティンガー命中、ダメです。確かに深い傷を与えていますが致命傷には至っていません。」

「了解。引き続き攻撃を続けて注意を逸らしてくれ。」

さてどうするか?35㎜は効かない。そしてスティンガーも効くには効くが決定打ではない。これは我々の通常兵器では威力が足りないのか。

 私はゲパルトが空の目標に応戦している間に地上のモンスターも同時に片付けていた。もう何体狩ったのかも分からない。後で収納の中を見ればいいだろう。

「こちらブラッドレー7号車、地上の掃討が完了しました。」

「了解。」

さてこれでやっと空にいるデカブツに専念できる。そう思って奴を直視し、身体強化で飛び上がろうとしたところ、奴はこの場から離れていった。私は深追いするのは無謀だと思い、追跡をあきらめた。

「目標離れていきます。」

「引き続き監視しろ。」

「了解。」

現代兵器を活用した初めての異世界戦はここに集結したわけだが、我々の本題はモンスターの掃討ではなく、拠点の建設にある。

「各自周囲の警戒に当たってくれ。私は死体の回収と危険物の捜索にあたる。」

死体は当然ながら体液だらけであるが、原型は保っているようだった。血濡れの大地に様変わりしたこの場所の土を更地にするのと並行して回収した。今日の撃破数は13294体、ブラッドレーのキャタピラにも肉片と血がこびりつき、異臭を放っていた。私は不潔なのは嫌いなので新しい車両を召喚し、アンドロイド達を移乗させた。

「何かあるというわけではなさそうだな。だが、この場所にはまたモンスターが集結する可能性がある。武装はしっかりしたほうが良さそうだ。」

私は基地の建設に取り掛かった。最初期の基地であるから必要最低限の設備のみだ。7600㎡の敷地に3500㎡の倉庫、総床面積1350㎡の事務所兼宿舎、そして敷地面積が300㎡で地上一層、地下4層になっている弾薬庫のみだ。アンドロイド達の生活空間と最初期の取引を行うための物しかない。だが、必要最低限とはいっても外周は10mのコンクリート壁を立て、壁の上には一定間隔でCIWSとSEARAMが設置されている。これはモンスターの襲撃を考えてのものだ。

 また初期の装備としてJLTV Utilityを20両、護衛用のブラッドレーを20両、また基地警備用としてJLTV GPを10両配備した。最初期であるので装備が貧弱であるが、近いうちに増強する必要が出てくるかもしれない。


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