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好きなひとが、出来ました!  作者: ベリー✻タルト✻
[はじまり]。
9/50

[高丘]ーー“家”。

 私立、羽澄高等学校、ーー“職員室”。ーーと書かれたプレートを見上げながら、高丘 来緒は其の“扉”の前にいたのだ。“溜息”をひとつ吐いた。深々と。




 ✭  ✭  ✭




 「…………………先生………………“やっと”た。“携帯”返して(丶丶丶)よ。」


 “高丘 来緒”は、そう言った。“橋本 和希”に。ーーーーーー



 橋本 “和希”と話をしていた、一年の“学年主任”を務める“来栖くるす 椰宵やよい”が、眉を顰めた。




 「貴方ーー“名前”は? 先生は“目上の”でしょう…………そういう“言い方”は、どうなのかしら(・・・・丶丶丶)? ええと、“何組”の“誰”さんだった(丶丶丶)かしら。…………」




 と。



 来緒は思った。“うわあ”と。“めんどくさい”ーーーーと。顔に出して(・・丶)。××××××




 ××××××××××××××××××××




 「“椰宵”先生・・、申し訳ありません。クラス(・・・)の生徒です。“高丘”です。『高丘 来緒』。初日なので未だ未だ(丶丶丶丶)でして。良く言って(丶丶丶丶丶)置きます(・・・・)ので、今日(丶丶)()は。」



 と、“橋本・・ 和希・・”は、言った。高丘 来緒に、その“意味”はーーーー理解らなかった。“はあ?”っと、思った。



 諦めた“来栖くるす” 椰宵は、“分かりました”と応えた。そして、


 「ふふっ、仕方ありませんね、橋本・・先生・・。分かりました。でもーーーーそうですね。では今から(丶丶丶)“飲みに”行きません(・・・・・)か? ねえ?




 “前岸まえきし”先生? 偶には(・・・)いいですよね? ーー行きましょうよ。」



 と、一番・・近くに居た(・・・丶丶)“前岸”と呼ばれた“男”に、声を掛けた。来緒には分からなかったが、彼は“生徒主任(・・)”を務めて在る(・・)男だった。年齢は四十代“前半”に為る。“前岸 春立はるたつ”ーーと言う。




 「あ〜嫌それは。“橋本・・”先生も、お忙しい(・・・・)ですし。」


 前岸はそう返した。だが、無駄だった。



 「えっ、何言ってるんですか、前岸先生!チャンスですよ! “和希”先生・・にも(・・)可愛い女性ひと紹介お願いします(丶丶・・・丶丶丶)っ!」



 と、“未だ若い男性教師”が、そう言った。やはり来緒は“彼”を知らなかったが、一年“二組”の担任・・だった。



 「えっと。“河元かわもとセンセ(丶丶丶)は“何”言ってる(丶丶丶丶)のかな?






 いつーー“女の子”紹介する『話』に為った(丶丶丶)のかな。ーーたくもう。『可愛い』女の子(・・・)なら、此処・・に。ーーーー。




 “ねえ”、『椰宵』先生・・? 目の前に『居ます(丶丶丶)』と、言ったげて下さい。」




 “橋本 和希”は、そう言った。ーーーー



 「あらやだ、和希先生。もう。理解っていらっしゃるんだから。もう! もっと言って(・・・丶丶丶)っ! ふふ。」



 来栖 椰宵は、二十代後半ーー“橋本 和希”と同世代・・・だった。和希の一つ“上”だ。



 未だ若い“河元”は、去年雇った(丶丶丶)『新人』、『新米(丶丶)』だ。中途で採用したので、今年が初担任(丶丶丶)だった。



 “あ、”と其処で漸く、和希は言った。“高丘”ーーと。




 ×   ×   ×



 「ごめん、ごめん。“携帯”だったな。ほら。良いか?“違反”は駄目だぞ。




 次、授業中持ってたら、“親”呼ぶ(丶丶)ぞ。理解ったか? 了承しないと、返さない(丶丶丶丶)ぞ? ほら。」



 高丘 来緒は、“憤慨”した。“はあ?!”と。“声”に、“出し”てーーーー。





 職員室に未だ居た“教師”の、“注目”を“浴びた”ーーーーの、だった。




 ✭   ✭   ✭



 ×××××××××××××××、“失敗”だった(丶丶丶)ーーーー。




 ✭   ✭   ✭




 “兄”が、ーー来た。“親”の代わり(丶丶丶)に。どうやら“両親”には連絡がつかなかったらしく、“兄”へ連絡が“行った”ーーらしい。



 “仕事場”から、兄がーー“やって来た”のだ。“注意”を受けて(丶丶丶)




 来緒の前で、兄は頭を下げて“在”た。“申し訳ありませんーーーーッ”と。




 其の横で高丘 来緒は、青褪めて在た。反省はして居なかった。だがーー




 後で兄に、『叱られる』からだ。来緒は『父』より『兄』が『怖い』のだ。『厳し』過ぎーーて。



 母はといえば。“のんびり”した“人”だった。“父”も“娘”が“可愛い”ーー嫌、仕事が忙しい“人”なので、余り“煩く”しないのだ。“嫌われて”しまうからだ。父なりに、気を遣って在たのだ。



 母だが。“電話”に出ない(丶丶丶)ならば、『忙しい』のだろう。ーーーー“なんちゃら”教室・・がーーだ。




 最近は、“手作りアクセサリー教室・・”へと、気に入って通って在た。他にも色々と通っている。“週五”で。もしくは“週四”だ。“何とか教室”だけ、月“二回”とかーー何とか。




 正直来緒は関心が無く、把握出来て居なかった。多分“兄”へ聞けば(丶丶丶)わかる(判明する)』ーーと。そんな『“家族”』ーーだった。“高丘”[()]は。





 「嫌、態々此方こそ、申し訳有りませんでした。“高丘”さん。何しろ“場所”が、“職員室”だった“もの”で。『話』が大きくーーまあ、“大袈裟”に為ってしまいましてーー。




 携帯はお返し致します。御確認下さい。それからーーですね。彼女ーー




“妹”さんの、“持ち物”の“鞄”についてーーなのですが。今後『ブランド物』では登校しない様に、お願い致します。教室に“置きっぱなし”に為る事も“有ります”し、防犯の“為”です。





 “お金持ってる(丶丶丶丶)”と思われたら危ない(・・・)でしょ?





 “御理解”、戴けます? “高丘 シン”ーーさん。おっと、ーー“失礼”。ーー“はい。”










 ーーーーーーーーーー“えっ、”ーーーーーーーーーーーー。何“して”んの?」




 後半は、“電話”だった。和希の携帯が鳴り出し、ジェスチャーで“兄”へと示した“和希”は、ジェスチャーで了承した兄へと軽く会釈し、其れに“出”た。そしてーーーー、




 “扉”が、叩かれた。“和希”は返事をしなかった。が、ーーーー“扉”は開いた(丶丶丶)




 “失礼しますっ”と、“男”が、入って来た(丶丶丶丶丶)のだ。来緒は慌てた。それは“兄も”だった。




 兄も来緒も“男”を知って(丶丶丶)在た。ーーーーーーーーーー“有名人”だから(丶丶丶)だ。





 『歌手シンガー』だ。



 「や、“和希”。お邪魔するぜ。久々。ーー“仕事”終わった(丶丶丶丶)?“ただいま”『親友トモ』よ。ーーさ、“呑み”行こーぜ。ワールド“ツアー”疲れたぜ✭ “労っ”とくれ。ーーっと、あれ? “お客”さん(丶丶)




 えっと。“こんにちは〜はじめまして〜和希・・君の『友人』やってます(丶丶丶丶丶)タキ』ーーと、言います。お話中でした? 申し訳ーー無い”。ーーーーごめんっ、和希“君”っ。や〜帰国したら、舞い上がっちゃってーーさ。そしたら“和希”君の“顔”見たい(丶丶丶)でしょ?ってね。此れがーーと。さ。ーーね?   ついーーさって、…………“何”怒ってんの(・・・・・)? 顔怖えよ。………………………………“マイ・ハニー”は……………………………ちょっと。うわ酷っ…………………………………………………………………………………………。 酷いって顔。分かった“ごめん”よ。








 …………………………………………………………………………………………。“嫌わない”でよ、“ダーリン(丶丶丶丶)”。」







 “ジャンピン・スモール・スモール”という“超・人気・バンド”のヴォーカル、





 『“タキ レン”』はーーーーそう言った。“橋本 和希”へ。そして和希は口を開いた。






 「ーーーーーー“おかえり”。ーーーーーーで、“”が“ダーリン(・・・・)”か。止めてくれるかーーーー“蓮”ーーーー“”ーーーー。」







 と。「“ハニー”でも無いからね。全くさ。で? 手応え(丶丶丶)は?」




 和希に言われた“蓮”は、にやりと笑んで、Vサインを、作った。“いぇい”と。和希もにんまり微笑んだ。“良かった”じゃん。ーーーーと。





 「あ、“高丘”さん、お話は“以上”です。御理解戴けましたら今日はお帰り頂いて大丈夫です。後は“御家族で”話し合いを。“僕”は“学校の方針”を、伝える“のみ”ですので。





 “残念な結果”に為らない(丶丶丶丶)を、願わさせていただいて(丶丶丶丶丶)ますーーーが。どうぞーー“御理解”下さい(・・・)。ではーー」




 “どうぞ”と和希は、退室を促した。“学長室(丶丶丶)”からの。




 “高丘 新”は、正直訝しんで在た。“何故ーー『学長室』だったのか”ーーと。





 “応接室等でも”良かった(・・・・)のでは?ーーと。“担任”が対応・・するだけ(丶丶丶丶)ならばーーーーーーと。



 “橋本 和希”を、不思議そうに眺めた(みた)。“彼は『何者』だろう(丶丶丶)?”と。






 平坦な表情()の“裏”に、“何か”ーーを“みた”のだ。彼は“妹”と、大分違った(・・丶丶丶)。『何もかも』ーーが。





 [高丘一家]は、そんな“一家”だった(・・・)。“来緒”だけが、何も“理解って”いない(丶丶丶)が。




 “優秀な兄”と、“陽藍の関係”を“未だ”聞いていない(・・・・・・)“和希”は、“高丘 新”の勤め先(丶丶丶)を見て、『全て(丶丶)』把握して、話して(丶丶丶)在た。






 は“上司(雇い主で親友の父)”に、“報告(陽藍へ)する(伝える)“だけ”ーーだと(答え合わせーーだと)




 横でそんな和希(友人)を、滝が“面白そう(興味深そう)”にーー見て(眺めて)在た。






 “来緒”はそんな(有名人)に、うっとりしていた“だけ”だったが。“現物凄・・・い”ーーと。

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