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3話

 朝、起きると何故か菊乃が俺の布団の中で寝ていた。


 「えっ、これどういう状況?」


 俺はこの状況がわからない、昨日雪春と寝たはずの菊乃がなぜ俺と蓮が寝ている部屋で寝ているんだ?

 しかも俺の腹の上でうつ伏せになっているんだ?



 俺が色々考えていると蓮が起きた。


 「おぉぉい、長門起きてるかって....お前ぇぇぇなんでお前が菊乃と寝ているんだよ!」

 「知るかよ、起きたらこの動きにくい状況になっていたんだよ!」


 すると雪春が、息を切らせ寝癖がついたまま急いで俺たちのいる部屋のドアを開けた。



 「長門くん、菊乃がいないんです!」

 「いるぞ長門の布団の中にな!」


 蓮がニヤニヤしていた。雪春は俺の布団の中を見た。


 「長門くん何やってるんですか!」

 「しらねぇぇよぉぉ、起きたらこうなってたんだよ!」


 菊乃が起きた。


 「おはようでござるよ長門殿」

 「おはようじゃねーよ」

 「そういえば長門殿、昨日はすごかったでござるよ」

 「えぇぇぇぇぇぇぇ、何したんですか長門君くん!」

 「なんもしてねぇぇぇぇ」

 「寝言が」

 「寝言かよ!びっくりさせるなよ!」


 だらだらしているあいだに蓮の腹が鳴った。


 『ぐうぅぅぅ』

 「そんなことより腹減った」

 「はいはい、飯作ってやるからお前ら待ってろ」

 「はーい」

 「その前に雪春、お前はまず寝癖を直してこい、ついでに菊乃お前は俺から降りろ!」

 「は、はい」

 「わかったでござるよ」


 菊乃は俺から降りて雪春は自分の寝癖を直しに菊乃と部屋へ戻った。


 「今日のご飯は何だ?」

 「今ある食材見ないとわからん、一様お前も手伝えよ」

 「わかってるって」


 俺達は、部屋を出て階段を降り台所に行った。


 「俺は料理をする。お前は食器を並べてくれ」

 「おうよ」


 蓮はキッチンの隣にある、棚から食器を出してテーブルに並べた、俺は食料庫に行きサンドイッチを作れる食材があったので、サンドイッチを作ることにした。


 サンドイッチを作ってテイブルに置くと、蓮がよだれを垂らしながらサンドイッチを見ていた。


 「今回の朝ごはんはサンドイッチなんだな、美味そうじゃねぇか」

 「それはどうも、まだ食べるなよ」

 「えぇぇケチ!」


 蓮がサンドイッチを食べそうになっているときに雪春と菊乃が階段をおりてきて席についた。


 「美味しそうでござるよ」

 「そうですね!」

 「ほれ、蓮も席につけ」

 「はーい」


 蓮が席について、俺も席についた。

 俺、雪春、蓮、菊乃は朝ごはんを食べながら、話をした。


 「さっき、なんで菊乃は長門くんの所にいたんですか?」

 「拙者、長門殿を我が主君に決めたので一緒に寝ていたでござる」

 「何でだよ」

 「主君のそばにいるのは家来の役目でござるからな」

 「まじかよ!」

 「そんなわけないだろ!」


 蓮は俺の方を見てニャリと笑った。


 「良かったな。長門モテモテで!」

 「良くない」


 そんな話をしながら朝ごはんを食べ終わり、ついにダンジョンへ潜ることになった。

 ダンジョンへはこの前行った街でクエストを受けに行った。


 「いいクエストがあってよかったですね」

 「おうよ、ゴブリン10匹討伐のクエスト楽勝だな」

 「油断大敵でござるよゴブリンは頭は悪くても悪知恵だけは働くでござるよ」

 「しかもだ今から行くダンジョンは、街の人が言うに結構イタズラ好きのゴブリンらしいぞ」


 雪春が言うには、この世界では色んなモンスターがダンジョンから出てきて悪さをするらしいそれを退治して報酬を貰うそれがこの世界の仕組みらしい。

 ダンジョン以外にもモンスターは、居るのだが俺はダンジョンと野生に居るモンスターの違いが分からないので雪春にきくことにした。


 「雪春!」

 「なんですか?」

 「ダンジョンと野生のモンスターは何が違うんだ?」

 「ダンジョンのモンスターは群れで行動せず、誰にもなつきません、それで野生のモンスターは人になつきますが、群れで行動するのでテイムするのは難しいです」

 「へー」


 俺が雪春の話を聞いているとダンジョンについた。


 「長門ついたぞ、ここがダンジョンの入口だ!」


 そのダンジョンの入口は岩できていて洞窟上になっている、中はジメジメしていて、少しだけ風が吹いている。

 俺達は息を飲みダンジョンへ入っていった。

 ダンジョンの壁には光る魔石がいくつも付いていて思ったより明るくて階段状になっていて降りるのがしんどいくらいだ。


 「意外と明るいんだな」

 「もっと奥に行くともっと広居場所があるでござるよ」

 「マジでか!?」

 「もうそろそろ、その広い場所に着くみたいだぞ」

 「なんで分かるんだ?」

 「目の前に光が見えるから」

 「おおぉぉぉ、まじか急ぐぞ長門」

 「待てよ、お前は小学生か!」


 俺達は光の射す方へ急いでいき広い場所に出た。

 そこでは森や草原、川が流れていた。

 まるで地下に大陸があるようだ。

 空気が少し重く外よりも涼しい。

 そして地下に居るはずなのに、なぜか太陽が当たって居るかのように明るい上を見るとクリスタルが沢山張り付いていて明るく照らしている。


 「おぉぉぉい。長門早く行くぞ」

 「わかった。今行く」


 俺達が今いるところは草原で、そこではモンスターやほかの冒険者がいた。

 俺達はゴブリンを探しに、あたりを探索した。


 「ほかの冒険者や、別の強そうなモンスターは見るのにゴブリンだけ見ないってどういう事だよ!」

 「まあ、時間はありますし気ままに探しましょう」

 「まっ、そうだな」

 「ゴブリンなら森の中に身を隠すために隠れている可能性があるでござるよ!」

 「まじ、行ってみようか!」

 「おうよ!」


 俺達は森の中に入りゴブリンを探していると、川の近くに緑色で耳が長く背が小さく、何のモンスターかわからないツノの生えた骨をかぶったモンスターがいた。


 「おい、あの池の近くにモンスターがいるぞ」

 「あれがゴブリンでござるよ」

 「ゴブリンさんは、後ろを向いているので、今なら不意打ちで倒せるかも知れません!」

 「わかった!」


 俺は周りの草や木に隠れて短剣を取り出した。

そして、ゴブリンの近くにきずかれないように近ずいた。


 ゴブリンは水を飲んでいるようだ。

 俺はそろりと近づくと、俺の足元にあった小枝を踏んでしまった。


 『パキ』と言う音が鳴りゴブリンが俺に気づいた。

 ゴブリンは金切り声を上げながら木の棍棒を持ち襲ってきた。


 「ギァァァイィィ」


 ゴブリンが棍棒を振った時に、俺は後ろに下がり短剣を体のところまで上げて構えた。


 「あっぶねぇぇぇ、後ろに下がってなかったら当たってたぞ!」


 そして俺の後ろの森で隠れていた蓮達が急いで森から出てきて武器をだし構えた。


 「長門、大丈夫か!?」

 「あぁぁ、何とか生きてる」

 「危なかったでござるな」

 「あのゴブリンさん、なかなか強いですよ!」


 ゴブリンは雄叫びをあげ飛びかかってきた。


 「グアァァァァ」

 「来るでござるよ!」

 「任せろ!」


 俺は飛びかかってきたゴブリンを蹴り倒した。

 ゴブリンは地面に叩きつけられ、怒った様子で俺の腕に噛みついた。


 「グォォォ」

 「痛った!このっ、離れろ!」


 俺はゴブリンの頭を掴み無理やり離して投げた。

 そこへ蓮がゴブリンへと走り剣でゴブリンの体を刺した。


 ゴブリンはそのあと苦しがっていたが菊乃に刀で首を切られ絶命した。

 するとゴブリンは灰になって消えた。


 ゴブリンに噛まれた俺の腕から血が出ていて痛い。


 「うわ、ゴブリンが灰に!」

 「そっそうですね」

 「にしても、ゴブリン1匹なのに手強かったでござるよ」

 「これがあと9回は、辛いな」

 「俺、ゴブリンを刺した時なんかすご気持ち良かったとした。意外とゴブリンぶにぶにしてるんだな」

 「蓮くんは意外とSなんですね」

 「俺さっきゴブリンに噛まれたところ意外と痛いから、早く治すことってできる?」

 「あっできますよ。今傷を塞ぎますね、癒しの妖精さん長門君の傷を治してキュアヒール」


 雪春が俺の腕に手を当て呪文を唱えると少し緑色の光を出し腕の傷を治した。


 「すげぇぇ、長門の傷が治った!」

 「これは回復の魔法です」

 「すぐに痛みがひいていく」


 俺は雪春に傷を治してもらってからゴブリン討伐に戻った。


 俺達はそれからもゴブリンを見つけては倒した。

 苦戦はしたが何とか10匹討伐を達成した。


 「これで、クエストは達成しました」

 「ふぅ、やっと終わった」

 「蓮殿はゴブリン達を楽しみながら倒していたでござるよ」

 「でもゴブリン以外と強かったけどな」

 「さっさと帰って報酬を受け取ろうぜ」

 「待ってください。長門くん!」

 「なんだよ?」

 「ゴブリンを倒した時にこれを落としました。」


 雪春が出したそれは、ゴブリンがかぶっていたよくわからない生き物の骨のツンだった。


 「これはドロップ品でござるなかなりレアでござるよ」

 「やったな」

 「それどうするんだ」

 「これは長門君くんにプレゼントです」

 「いいのか?」

 「はい」


 俺は雪春からから謎の生き物の角を貰い地上へ戻った。

 地上はもう夕方でダンジョンよりも意外と暑い。


 「ふぅ、やっと外の空気を吸えた!」

 「そうでござるな蓮殿」

 「ダンジョンの中より暑いな」

 「今は夏ぐらいの季節ですからね!」


 俺達はそれから街に帰りギルドで、討伐したゴブリンの記録を渡し報酬を受け取った。


 報酬は40カッパーだった。

 ホームに戻った俺達は疲れてそれぞれの部屋で倒れた。


 「あぁぁぁもう疲れた?長門はどうなんだ?」

 「俺も疲れた。ゴブリンって意外と強かったんだな」

 「俺はもう疲れたから、この疲れを風呂に入って癒す」

 「俺も賛成だ蓮 」


 俺と連が風呂に向かう途中に、雪春と菊乃達が腕にタオルをかけていた。


 わけを聞くと雪春と菊乃も風呂に入るようだ。

 風呂は温泉式になっていて男湯と女湯があるらしい。


 蓮がそれを聞くと急いで風呂に向かった。


 「長門はよ行くぞ!」

 「おい待てよ、子供かよ!」

 「私と菊乃はこの隣ですので」

 「わかった」


 雪春と菊乃は青色の、のれんの隣の赤いのれんを潜って行った。

 俺と蓮は青色のれんを潜った。

 すると和風な空間が広がっていて、自分の服を置くところがありカゴの中にはタオルがあった。


 俺と蓮は服を脱ぎタオルを腰に巻いて風呂場に出る。

 すると温泉があり温泉のまりを囲む所は石が置いてあった。

 女子風呂との仕切りは竹で出来ている壁がある。


 大きな桜の木が夏の夜の月に照らされ綺麗に咲いている。

 蓮はもう体を洗い温泉に浸かっていた。


 俺も体を洗い湯船に浸かった。

 蓮が俺に聞いた。


 「なぁ、長門」

 「なんだよ」

 「桜の木ってさ。春に咲くもんだよな」

 「あぁぁ、そうだな」

 「なんで夏に咲いてるんだ?」

 「知らない、魔法かなんかじゃねーの」

 「そうか」


 そんな話をしていると蓮が竹でできた壁を見ていた。


 「なぁ、長門」

 「今度はなんだ」

 「この隣って女湯だよな、ちょと覗かないか?」


 この時俺は思わず吹いた。


 「バっバカ、何言ってんだ蓮!」

 「冗談だ、本気にするなよ長門」

 「お前ってやつは本当に......」


 そんなん話をしているとなぼせてきたので、風呂を上がり俺と蓮は体を拭いて、自分達の私服が置いてあるのでそれを着てタオルを首に下げ脱衣所から出た。


 「雪春達はまだ入っているみたいだな」

 「覗く?」

 「覗かねぇよ、バカ」


 俺達は部屋へ戻り蓮がたまたま元の世界から色々なゲームを持ってきていたので今回からそのゲームで一つしかないふかふかベットの取り合いをすることにした。


 今回はトランプのババ抜きで勝負をすることになった。

 俺と蓮は熾烈な戦いを繰り広げついに俺が勝ちふかふかベットで寝る権利を得た。


 「うっしゃぁぁ今回は俺の勝ちだな!」

 「くっそぉぉぉ、俺のふかふかベットが長門に取られた。」

 「お前のじゃないだろ」


 俺はベットで蓮は敷き布団と掛け布団を出した。

 俺が明かりを消すと満月が窓から見えた。


 星がキラキラと光りいつもと違う光が部屋を照らした。

 一方その頃、雪春の方ではお風呂に入りながら話をしていた。


 「蓮君くん、意外と大胆なんですね」

 「長門殿が止めてなかったら覗かれたでござるな」

 「そうですね」

 「拙者は長門殿に見られてもいい気がするでござるよ」

 「何でですか?」

 「将来拙者のムコ殿になるでござるから」

 「結婚確定ですか!」


 雪春達は部屋に戻っても楽しく話していた。


 「それにしてもゴブリンの時は長門君くんが体を張ってゴブリンの攻撃を受けてなかったら」

 「そうでござるな」

 「明日は長門君のケガが心配なので休みにしますか!」

 「それなら明日は拙者が産まれた国、和光でどうでござるか?」

 「いいですね、和光大きな城があると言う城下町休暇にはもってこいの場所ですね」


 そして雪春と菊乃は明かりを消し眠りについた。

 夜は静で近くにある川の音が心が休まる。


 その夜で俺は不思議な夢を見た。

 夢の中ではよく分からない暗い場所でモヤモヤした物から声がしてその聞こえた声は、声は女の子の声だった。


 「はよここまで来い。このバカ、アホ、マヌケ、ノロマ」


 何故か罵倒された。

 その夢のせいで一回起きたが二度寝した。

また見てくれよな!

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